TOP -週末の楽しみ〜ROADSTER SIDE〜その壱

8月20日

バネ交換しまして、その経過を報告していこうと思います。

MSのN1用(13ー11キロのバネ+ショートケース車高調)でも抜けている、を試乗して大きなショックを受け た私。私の車とほぼ同様の車体補強でありながら(剛性が上がっていない、ともいふ)、さらに硬いバネを組んでい るのです。それなのに・・・

なぜかギャップでAピラーがぶるぶるしません。
私の車はAピラーはおろか、ステアリングまでぶるぶるします。

オ−ナーによると今の足に換える前はやはりぶるぶるが出ていたとの事。単純に考えると硬い足のほうがボディーへ の入力は大きいのですからAピラーだって震えが大きくなるはずですけど。

なぜかそうじゃないのです。なんで?

私の車のストロークが足りてないわけではないと思います。底突き感は大きな段差で無い限り出ないし、ゴン ッと言う音も聞いた事がほとんど無い。今回ばらしてみてもウレタンのバンプラバーは正常な状態。2年・2万キロ前に買って 組んだときのまま。

もしかするとバネが硬いほうがボディーの震えは収まりがいいのでしょうか?

また、コーナリングを考えても硬いバネに興味があります。ブレーキングでのノーズダイブ、そこからのステアイン で今の足に不満が少し出てきました。Sタイヤを導入してからサスがフルストローク状態に近い感じなのかフロント の手応えが乏しくなっています。姿勢変化もラジアルでは気にならないですが、Sではすこし大きくなり、結果とし て落ち着かせるまでの待ちを必要とします。

以前はこのくらいの姿勢変化があったほうがノーズが入りやすく乗りやすかったのですが、段々と進入スピードが高 くなりそれでは物足りなくなってきました。レートは上げてみたいと以前から思っていたのですが、ボディーがこれ 以上振動するのは耐えがたいので躊躇していました。

強烈な2ウェイデフのせいで出る進入のプッシングアンダーを消すためには進入でのスピードが必要ですが、今の足 回りでアンダーを消せるところまで突っ込んでしまうと、そのあとの挙動変化が激しく、正直言ってオソロシイィィ

・・・重ステの応答性のよさで何とか走っていますが、どうにかなるのなら嬉しい。

注)自分の技術を棚に上げて、全部車のせいにして書いています(^^;

ともかく、そう考え出したら試さずには居られません。

交換しましたバネはレース屋さんでも悪い評判を聞かないベステックス。元々入っていたのもベステックスの6ー4 キロ。今回購入したのが8キロで8ー6キロにしようというわけです。

このレートはある友人にアドバイス頂いたレートです。本当は10ー8が一番良いよ、とのお話だったので すが金銭面で今回は見送り。バネレートの変化による変化の方向性をまず試してみたいし、それからでも遅くないで しょう。ショックとのバランスの変化も少ない方が良いし。

交換作業自体はいつもやっているのでなんてことは無く、ショートストロークの利点でスタビはそのまま、アームを 少し下げるだけで簡単に出来ます。今回はバネの交換があるので少し組換えに時間が掛かりましたが、アッシイ交換 ならエアツールなし、ウマ使用で2時間以内で出来ます。

そう、交換作業自体はなんてことないのですが・・・ちょっとショックな事が。信頼していたベステックスのバネ、 外したのを見ると、どう見ても短いのですが・・・

実測してみますと、フロント新品時179ミリ→174ミリ、リア新品時179ミリ→161ミリ。フロントはとも かく、リアは酷い。道理でリアの車高が落ちてくるわけです。今時のバネはヘタらないと思い込んでいた私にとって結 構インパクトのある事実でした。リアの車高が段々落ちてくるのはブッシュなんかのヘタリによるものだろー と、思っていたのです。

もっとも、内径63φの4キロのバネは非常に細くて軽い。内径が小さい=線の自由長が短くしやすい=硬くても軽 いバネ、そのかわり寿命は短い、そういうことでしょうかねえ。

今回買った8キロ(メーカー実測値は8.3キロ)バネの自由長は179ミリ。レートが上がって自由長が長いのです から、車高が上がってしまうところですが、Cリングとはいえ車高調なので元と同じに調整できます。

ここがポイント。今までにもノーマル形状のバネはさまざまなレートを色々使いました。でもそのたびに車高 が変わるので素人の私には乗り味の変化が車高によるものなのか、バネのレートによるものなのか、はたまた巻き方 やバネの自重によるのか、今ひとつよく分からなかったのです。

で、今回は同じメーカーの同じ内径、同じ自由長(になるはずだったのに・・・)の直巻きのバネ。車高も当然同じに出来ますので少しはましな比較できます。

自由長が伸びた分とレートが上がった分で、どれくらい車高が上がるかを想像しながらCリングを下げてとりつけま した。でもあれこれ想像したのも空しく何度かやり直す羽目になり、結局フロント3段、リアは4段も下がってしま いました。ちなみに一段は1センチほどの幅。
溝がいっぱいあって本当によかった、車高が上がるのは絶対許せん(笑)。

で、走ってみました。嘘みたいですがAピラーの揺れが明らかに小さくなりました。件のMSのN1用ほどではないです が、今までよりずっと良いです。でもこの足を買った当初はこんなものだったような気がしないでもない・・・段々とピラー を始めとする車体の振れが大きくなったのは、ショックのヘタリではなくバネのヘタリによるものだったのかな?

バネがヘタる=レートが下がる、とするとやはりレートを上げるのはギャップを食った後の車体の振れには有効なの かな?

もちろんコツコツ感は出てきましたが、全く気になるほどではないです。ブレーキング時のフロントの剛性感など、走り 的にもかなり良い方向に向かった気がします。

ストリートはもともとやらないしSじゃないとよく分からないので、本格的なテストは来月の 走行会を待ってくださいね。

・・・

今までの私のバネに関する考え方では説明のつかない今回の変化について少し考えてみます。ただし結論は出ていな いので皆さんの参考にはならないと思いますが。

バネやボディーには固有振動数というものが有ります。メーカーが車を作っていく際にはありとあらゆる部分でこの 固有振動数を計算し、強度や耐久性のテストを実施していること思います。また、昔から足回りのチューニングを考 える際にもこの固有振動数は無視できないとする考え方があります。

今回のバネレートを考えるに当たり、最適のレートは10ー8だと教えてくれた友人は、この固有振動数の考え方か ら今回のアドバイスをくれました。

一方でこんなことを書いている本もあります。「前後の固有振動を同じにすると、理論的には前後が同時にポーンと 跳ねる事になる。しかし実際にはショックやタイヤなどバネ下の固有振動に影響を与えるものは沢山あり、バネレー トだけから考えて前後の固有振動数を同じにならないようにしても無意味。また、そこまで考えて計算するのは不可 能・・・」

ううむ・・・難しいですねえ。ともかくAピラーの震えが小さくなったのは良かった良かった、なのですが(^^;;;


8月27日

さて、今日はK察に意地悪されながらも(笑)少し走ってきました。K察の絶対来ない山奥の道までいって少しだけ 飛ばしてきました。

結構道が荒れていて今までの足では行きたくない峠。やっぱり楽しめました。そんなには飛ばしていないのですがほ んの少しの荷重移動とステアだけでも結構曲がります。荷重移動の感じも掴みやすくて思ったほど悪化していない。 もっともネオバ+711ですからねえ、サイド剛性の強いSならまた違うでしょう。タイヤだけで曲がっていくよう な感じにならなきゃ良いけど。

サーキットではスピードが上がって、荷重が増えてチャラになってくれると良いな。

全体的にはかなりいい感じ。コーナー奥でのアクセルオフステア切り増しにも素直に答えてくれます。なんというか 足回り全体の剛性感が出ました。

リアの底付きは一発。ばうんっという大きく緩やかなギャップで。こん、とそれほど強くなくきました。だだだんっ と食った時は平気でした。バネの反力が強くショックが相対的に弱いので連続して食う分にはおかしな動きは出ない みたいです。

ショックが弱いといえば。ショックのピストンスピードが速いときにバネの振動が一発で吸収されません。だんっ、 っっ、と小さいのがリアに一つ残ります。

フロントのブレーキリリース後の荷重抜けを心配していたのですが今日のところはそんなに気にならなかったです。 もっとも、サーキットでもっと深く沈みこませると反力も強くなるからどうなるやら・・・

確実に今までより戻りは早いのでリリースポイントにはシビアにならなくちゃいけないでしょうね


9月3日(日)

今日はベンチュりーを交換しました。

以前にソレックス44φ純正の34φベンチュりーから39φ(おいおい)に交換した際のセッティングなどについ ては「セッティング」に書きました。結局どうしても中回転でのつながり感の悪さが完全に消せず、特に横Gが掛か った状態での息つきはドライダさんにも指摘されました。コーナリング中での微妙なアクセルのオンオフになど到底 対応できないため、すっかり直線番長(^^;;;。雨の日のサーキットランではアクセルオンでの姿勢を上手くコントロ ール出来ず、かなり痛い目を見たのでした。

普段乗りには癖が有って面白いのでそのまま半年も乗っていましたが、秋の走行会シーズンに向けて、特に作手襲撃 に備えて、何とかしなくてはいけません・・・で、今回のイジリ、です。しかし本来なら39φを使いきれるエンジ ン・セッティングであって欲しかったなあ。このベンチュりー縮小作業は私にとってはちょっと不本意です。

前回の反省を生かしてキャブを一旦取り外してベンチュりーを交換します。楽勝です・・・と思っていたらファンネ ルを付ける段になって、インマニにスロットルワイヤーのステーをキャブと共締めするのを忘れているのに気付きま した(ToT)ここのナットって他のを全部緩めてキャブをインマニから浮かせないと外せないんですよね・・・

それと自作したヒートプレートの折り目にヒビが入っているのに気が付きました。一枚ものだと振動で大きく振れる ので、少し折り目を入れて振れないようにしたのですが、割れてきています。ヘッドライトを取るといい感じでファ ンネルまで外気が入る自慢の逸品だったのですが。ま、一年持ってくれたし良しとしてまた作るとしましょう。

しかし、ベンチュりー拡大作業のあの期待感に比べて、縮小作業はなんと物悲しいことでしょう。高回転が今より悪 くなるのは確実、ドライバビリチ〜と引き換えに癖と段、そして味のある加速を失ってしまうのでしょうね。

作業終了とともに大雨が降ってきました。私がベンチュりーをいじると天候が悪化します(嘘)。いっそう暗い気分 になり試乗&セッティングするのはやめてしまいました。

が、晩飯食おうとズボンプレッサWRXにのる友人から電話を頂き急遽ジェットを190から180に換えて出かけ ました。

明らかに掛け初めからツキが良い。雨の中だと愚図りそうな場面でも、なんて事無く吹けて行く。予想通り。前回 チェックは出来なかったものの、バトルに強そうな感じはしますね。実際どう出るかは9月8日(有休取っちゃった) の走行会ではっきりします。お楽しみに・・・

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