ボディーリフト取り外し

このジムニー(JA11)は買ったときからブロックがフレームとボディーの間に入って、いわゆるボディーリフトされていたのですが、これを取り外すことにしました。理由は車検のため(笑)。モノコックフレームじゃないジープタイプの車ならではの改造で、見た目は格好よくて気に入ってたのですけどね。走りも特に問題なかったですし。

これがブロックで、フロントには2個入ります。高さは5cmもあります。


フロントのブロックはヘッドライト脇のボルトを上から抜いてボディーを持ち上げれば外れます。フロントグリルは赤丸で囲んだ場所5箇所にタッピングビスで留まっています。左右は爪ではまっているだけです。


助手席側の前後タイヤの間から前を見ています。この位置に左右2個入ります。
タイヤに当て板がかまされているのは駐車場が前に傾いているためです。ボディーとフレームの位置関係がずれた状態で上げ下げするとねじ山を傷めてしまう恐れがあります。


同じく助手席側の前後タイヤ間から後ろを見ています。この位置には全部で4個。
これら6個はボディー側からスタッドボルトが出ており、下側からナットで締結されています。


当然ブロックを入れるにはそのままではスタッドの長さが足りないので、中にネジが切られ下側がボルト形状になっている特殊なスペーサーで伸ばします。画像でバイスプライヤーのグリップが入っている所にフレームが入ります。


下側のナットを外した後、ボディーを持ち上げ、この特殊スペーサーをバイスプライヤーでつかんで回します。スパナが掛かるように二面を取っておいてくれれば便利なのに(-_- 幸い固着してなくて助かりました。


ボディーを持ち上げているの図。赤丸がスタッドボルトです。
前後いっぺんに持ち上げる必要は無いのでジャッキは2本あればOK。車載ジャッキでは高さが足りないので当て木が必要です。


一番後ろはリアゲートを開けたところに2本、フロント同様に上からボルトが刺さっていますので、抜いてブロックを外し、5cm短いボルトを入れ直すだけです。


そんなこんなで外れてきたブロック達。全部で10個あります。
ココまでの作業時間は2時間程度と割と楽勝です。

ここからは5cmボディーが浮かんでいた分の帳尻あわせの作業です。


ステアリングシャフトですが、これは斜めに入っているので少しだけ伸ばせばOK。ゴムジョイントを2枚重ねにして入れるのが定番のようですが、この車の場合矢印部分にワッシャーを重ねて入れてありました。これを除去します。


ブレーキラインは、純正ではパイプからホースに切り替わる所でボディーにステーでマウントされているのですが、このステーを宙ぶらりんにして、パイプを曲げて5cm分稼いでいました。本来ならちゃんとステーを延長しなくてはいけない所で、あらためて見るとパイプが振動で折れても不思議無いような、恐ろしい処理です・・・大事に至らなくて良かったぁ(-_-


ちゃんとステーを元通りの位置に戻してボルト留めしてやりました。


最後はシフトレバーのブーツです。トランスファーレバーは地面に直角なので何もしなくてOKなのですが、シフトレバーは角度が付いているのでボディーリフトするとブーツを後ろにずらさなくてはいけません。この車の場合、ブーツを留めるボルト穴を後ろ側に開けなおし、隙間が開く分をゴム板でふさいでありました。あまり上手な工作ではなく、ブレーキパイプのステーの件といい、どうもレベルの低い弄り手だったようですね。


スッキリ元通りになりました(^^


まだリーフとシャックルが社外品なのでそれなりに高いですが、5cm下がると結構違って見えますね。前の方がやっぱり格好良かったなー。




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