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-週末の楽しみ〜ROADSTER SIDE〜その参
1974腰下分解 2Yマークがあるのがインテーク側。メタルの爪もインテーク側にむいてます。 オイル管理が悪かったらしいベースエンジンとは比べ物にならない綺麗なピストンです。 キャリロコンロッドのオイル穴が見えています。 シリンダーの状態にくらべ、ピストンはあんまり減ってません。アタリはほぼスカート全面で擦れてます。リング下でやや強く、スカート下端も5mm強幅でやや強めに擦れてます。 注目のF1ブラックメタル。 銅鉛合金なのでノーマルのアルミメタルとは色が違います。新品時より黒が薄くなっていますが・・・。1928組み上がり直後に白煙発生→組みなおししていますが(バラして原因を探りましたが結局分からず。そのまま組みなおしたら何故か白煙は出ませんでした)、その際に既にブラックメタルの黒い色(例のピラミッド層)は既に消失していました。その時点からほとんど変化していません。ピラミッドは初期なじみに効果がある程度でしょうね。 アタリは穏やかです。張りも新品の様に強く、剥がすのが大変でした。 ハウジングにも注目。フレッチングが起きないという能書きでしたが・・・起きてます(-_- しかしノーマルよりはマシな状態です。 クランクとセットで1951に移植するので、どの気筒のか分からなくならないように、封筒にNo.を書いてしまっておきます。 #1のキャップ側親メタルがもっとも状態が悪かったです。異物を噛みこんだ跡があります・・・。鋳砂の落としが甘かったか、オイル通路の清掃が不十分だったか。ケルメットメタルの特徴としてアルミメタルより柔らかく、異物の埋没性が高いのでジャーナルには異常はありませんでした。 他のメタルには異物の痕跡はありませんでした。 取り出したクランク。 根性入れて磨いた軸受けには摺動痕があります。しかしベースエンジンから出てきたクランクと比べてみると違いがはっきり、1974の軸受けは輝いてます。意味あるんだー。磨きなおすかどうか、時間と相談ですね。 親メタルの状態。 子メタルより少しだけ減ってる感じですが特に異常はないですね。1951用のブロックがボーリングから上がってきたらメタルクリアランスを確認し、問題なければ#1も含めてこのまま再使用します。 スラストメタルも異常なし。01年02月10日に面取り加工をした時のままです。懐かしいなあ。 悲惨な状態のシリンダー。側圧方向は完全に鏡面仕上げになってます。 TOPへ
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