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-週末の楽しみ〜ROADSTER SIDE〜その壱
1月21日(日) ブロックが綺麗になったのでメタルクリアランスを測定してみます。 今回使用するメタルはブラックメタルです。ノーマルメタルは厚みが一種類しかありませんがブラックメタルはサイズが親子6種類づつあります。しかし問題はどれを選べばいいのか?ということ(苦笑)
要求される測定単位は1/1000mm!!です。はっきり言って私には荷が重いです。
プラスチゲージで測定するのは根本的に無理です。ご存知とは思いますが、プラスチゲージは糸状のプラスチックを挟み込みつぶれた幅で隙間を測定するものです。写真では良く見えないかもしれませんがプラスチゲージの袋にはクリアランスが0.25,0.38,0.51,0.76mmになった時のつぶれ方(=幅)が印刷されています。この刻みから分かるように測定はとっても大雑把で、本来1/1000を測れるようなものではありません。それでもやればジャーナルがたる型や鼓型になっていないかや、クリアランスのばらつきを感覚的にチェックすることはできますのでやっておきます。いままでも測定はやっていたものの数値を真面目に読んだことはありません。どうせメタルは一種類しかないし、と思って自己満足の世界と捉えていました。
たくさんのメタルのうち、手前右側に黒く見えるのが測定用に親子一組ずつ取り寄せたブラックメタルの親の方です。これをどれか一つのメインジャーナルハウジングに、他はノーマルメタルを組み付け、クランクを載せて、ブラックメタルの位置にはプラスチゲージをはさみこみ(オイル穴を避けるようにします)、規定トルク(=5.5〜6.0Kg/mですので5.75にセットしました)で締め付けます。同じ作業をブラックメタルの位置を変えて5回繰り返します。実際には確認をいれるのでもっと回数が必要でした。多分飽きますよ(笑)。
クランクを回してしまわないように気を遣いつつキャップを外してプラスチのつぶれ幅を測定します。袋の簡易ゲージを当てて感覚で見るのが一般的ですが今回は記録を残したいのでノギスで測定します。 測定結果
こんなん出ましたけど〜(笑)さてこれは一体クリアランスで言うといくつなの??
ここでExcel登場
一部を拡大表示したのが上のグラフです。ここに測定値を当てはめクリアランスを算出します。
こんな感じですね、なんとプラスチゲージでミクロン単位が登場してしまうマジック!!ここから実際のクリアランスを求めると・・・
いかにいい加減な測定かは十分分かっていますが、現時点ではこれが精一杯です、それでもノギスの測定は真剣にやりました。全部で6時間も掛かったんです・・・う〜ん苦しい(^^; さて苦しくないネタ。クランクキャップを取り付けたついでにMBSPを載せて穴が合うか等確認します。見事ぴったりでした。気になったのがネジの細さ。12角の8ミリが付いてきています。12角ということは力が掛かる=締め付けトルクが高い。細い=重量を気にしている。相反する条件を満たすのがこのボルトなんでしょうね。材質は分かりませんがちょっと見慣れない色(ねずみ色)をしています。
MBSPって取り付けてみると結構格好良いですね。なんか悪の要塞(笑)って感じです。今にも中からショッカーが出てきそうです。
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