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バルブ擦り合わせ

形状変更の終わったバルブを擦り合わせます。
今回のバルブシートのカットは1928製作時に行ったもので、多段カットで糸面外当たりにしてありました。その後わずか1500キロ程度走行して1928はブロー。バルブシートにはほとんど変化は無いかと思っていたのですが・・・。


おなじみタコ棒とバルブコンパウンド。バルブコンパウンドは中目と細目がセットになって売られてますが、細目以外が必要な擦り合わせってありえるんでしょうか。その場合、シートカットやり直した方が良いような。


私の場合、極薄く細目のコンパウンドをつけ、タコ棒でバルブを回して擦ります。良く言われる「回しながら叩きつける」はやりません。バルブシートとバルブの気密性を保つ上で重要な要因となるのは、リブ入りのメタルヘッドガスケットのシールと同様、面圧です。
荒目〜中目のコンパウンド付けてバルブをシートに叩き付ける→当たり面が拡がる→密着度は上がる、しかし当たり面が広がり面圧が落ちる→圧縮抜ける。
と思っています。

ですのでバルブとシート、両方の当たり面の状態を見ながら回してすり合わせていきます。


インテークバルブ、すり合わせ前。


違うバルブですが擦りあわせ後。

ビックリしました、当たりが随分広がってます。わずか1500キロ程度の走行でこれほどシートの当たりが広がるとは。距離を走ってばらしたエンジンの当たり幅と大差ないです。


こちらエキゾーストバルブ。やはり当たり幅が広がってますが、元々少し広めですし、材質も硬いせいかインテークほどは広がってない印象です。


インテークバルブ達。

ノーマルのバルブシート材質で糸面で当てるのは無理があるのかも知れません。いくらシートカットで当たり幅を狭めても慣らしの時点で一気にある程度広がり、その後はゆっくりと「ベタ当たり」までヤレていく・・・そんなイメージかなと。
N1レース用のエンジン、1レースごとバラすってのは、一つはバルブシートの当たりを詰めているかも知れませんね。腰下がそんなに一気にヤレるとは思えないですから。



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