フロントダウンサスの検討

これがミゼのフロント足回り。

ストラット形式になります。
車高ダウンが可能かどうか、可能ならばどんなサススペックが必要なのか、検討します。


アッパーマウントにエントリーする為にはフェンダーを外す必要があります。
フェンダーを外すにはまずフロントエプロンとヘッドライトユニットを外さなくちゃいけません。エプロンは下側左右の+ネジと、スペアタイヤのステーのボルト(12mm)4本を外せば取れます。


上側ははまっているだけです。


ヘッドライトユニットを丸ごと外します。
このネジを外すとメッキの枠を外せるようになります。


メッキの枠は爪で本体にはまっています。
ヘッドライトは光軸調整兼用のネジにバネで留まっていますので、ネジは回さず「ライトを押し回して」外します。
外すと奥に10mmボルトが3本見えます。これを外すとヘッドライトユニットが丸ごと外れます。


ドアを開けて上下の10mmボルトを外せばフロントフェンダーが外せます。


これでやっとアッパーマウントが見えます。


14mmで留まっています。
白い蓋を外すとショックのロッドとアッパーを繋いでるナットが見えます。


ショックにブレーキホースが固定されており、取り外すにはフルードを抜く必要があります。
面倒なのでアームに繋がったままで作業することに。


アッパーマウントとショックを留めるナットをインパクトで外し(インパクトじゃないと外せませんでした)、アッパーはボディ側に残してショックを手前に引き出します。


ショックのガス圧が無く、ロッドが勝手に沈んでいきます。デフォルト?抜けてる?
バンプラバーもぼろぼろ・・・。


露出設定を失敗しましたorz
バネを外して組みなおし、ジャッキで上げてフルストロークさせてタイヤとフェンダーのクリアランスを測定。


ステアを目一杯切ってみます。どこにも干渉しません。純正ですから当然と言えば当然。
ちょっと余裕があるので、1センチ程度ショートケースのショックをワンオフで作成すれば、乗り心地は全く変わらないまま(YZだとむしろ良くなる)で1センチ車高ダウンできる事になりますけど、それだけのコストを掛ける気になるかどうか・・・。


ロッドストローク量を測定。108mm。


バネの内径を測定。75mm。
ショックの受けは72φだったので、72〜75φのバネが使える事になります。


アッパー側のバネ受けを測定。バネ外径は100mm以下じゃ無いとダメ。

さて、これらの計測結果をエクセルに打ち込んで、希望するダウン量において必要なレートと自由長を計算してみます。

↑画像クリックでエクセルが開きます。
ミゼットに限らず、ストラット(サスストローク量とショックストローク量が同じ)であれば計算できます。

50mmダウンさせるなら、1G→最大ストロークまでたった21mm。
この少ないストロークで底ヅキしないための必要レートは・・・7.24kg/mm・・・ドアンダーになっちゃいますね(^^;;
さらに、このハイレートで1G車高を低くするため自由長は181mmと超短くなり、セット長の247mmを下回ります=バネ遊びます。どう考えても50mmダウンは非現実的ですね(^^;;;
# 良く見かける50mmダウンでレート4キロとかって青いバネ、乗り心地最悪だろうなぁ・・・。

30mmダウンだと3.71kg/mm/自由長220mm。これでもちょっと遊びますけど、0G→1Gで表示レートが出ない荒巻き気味なバネだと自由長が稼げるので遊びが消せますね。
でもそんな都合良いバネ、あるんでしょうか?(ありません)。

線径は4乗で、バネ内径は3乗で、巻き数は1乗で効いて来ますこの辺も参考になります)ので、一応、計算上は、
線径 10.00mm
巻き数 4.0巻き(座巻き含まず)
内径 75.00mm
というバネがあると(材質が同じと仮定して)予想バネレート3.67 kg/mmになります。
コンペックス片手に中古屋回って気長に探しますかぁ。





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