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三次ミーティング その1

金曜日夜は予定通り、いやむしろ予定よりさらに早く仕事をさぼって…
夕方6時10分に山形の自宅を出ました(定時=5時25分)。
天候は曇り、雨の気配は無く、予報も晴れ。
はやる気持ちを抑えつつ下道を南陽周りで新潟県まで3時間弱走らせて、村上から高速に。

パカリと開く本線ETCゲート。
高速道の長旅の始まり始まりー。
大阪まわりだと渋滞すると思われるので、一旦高速を降りて敦賀〜舞鶴間は下道を通る予定。それでも450キロくらい高速に缶詰めになります。高速道1000円って「降りられない」閉塞感を生みますね(僕だけ?)。
途中どこかのパーキングで仮眠を取る予定でしたが、出発時間の早さとこの高揚感なら予定の黒部を越えて徳光ハイウェイオアシスまで辿り着けるだろうなと予想。

磐越道とのジャンクションを過ぎて最初のパーキングが黒崎、ここで磐越道経由で来る黄色いガルターボNA8のY氏と合流。

夜9時 MBW号、黒崎P着。

5分後 Y氏到着、完璧な読み。

ガスを詰め込み、再開を喜ぶ間も惜しんでランデブー走行開始です。
2台で走るのは楽しいなー。
MBW号が前でオービスが光らない程度に飛ばしていきます。

助手席には高速巡航の点火時期でも煮詰めようかとThinkPad240xを待機させておきましたが、排気温度は680℃で安定しており特に問題なし。A/Fも監視するが何も問題ないみたい。

トランシーバーはコツを掴むまで聞き取りにくいですね。
しばらくして、音量を出来るだけ絞った方がクリアに聞こえるのに気づいてからは快調でした。

流れは順調でまだ休日ETCの影響は無く、このままシルバーウィークを通してひどい渋滞は起きない気が(<大きな勘違いをしております)。

関越道との分岐を過ぎた辺りでY氏が前に出て。
えらい踏んでるなー。
Y氏の体内にもアドレナリンが大量に分泌されてるらしく(笑

と…
オイルの焼ける匂い(げ
あっと思った瞬間『パーキング入って下周りを確認したい』とY氏から無線連絡


いきなりの大トラブル。
名立谷浜SA緊急停車…


パーキングの隅に停めたロードスターの下をLEDライトで照らして覗き込むY氏。
『だめっすね』

僕も覗き込んでみる。

ダラリと垂れるオイル・・・・。

どこから?

先日久しぶりに走らせた後、駐車場にオイル染みが出来ていた&オイル量が減っていたそうな。漏れに気づいてリフトに上げ状況確認したところ、ベルハウジングとエンジンの合わせ面から漏れており、クランクシャフトエンドのオイルシールだろうと。ブレーキクリーナで清拭し、リークストッパーを入れて一度は止まったものの再度漏れ始めた様子。

これは三次までは走らせられない。

完全に気落ちするY氏(そりゃそうだ)。
時間はすでに夜11時半過ぎ。弱り目に祟り目で小雨まで降り始めた・・・。
予定より70キロ手前でしたがとりあえずここで仮眠を取り、朝を待ってから対応を考えることだけを決めると気持ちが少し落ち着きました。これから長岡を発つはずのステージ田畑氏に電話。

状況を話しながら自分の頭も整理。
積載の手配はどうする?積載車の行き先は?Y氏だけでも三次に向かうか?帰りの足はどうする?
話すだけ話して「ま、そんな訳ですわー」と電話を切る(超自分勝手)(すみません)。

話すだけ話したら相当元気をもらったらしく、4分後超ポジティブなアイディアが。
再度田畑氏に電話。

「オイルシールあるよ」
信じられなかった。これが電話に出た田畑氏の一言目。
まったく同じ結論を出してました。後は場所さえ確保できればOK、僕とY氏なら4時間あればミッション脱着・オイルシール交換が出来ます。明日の昼にここを出れば夜8時には宿泊予定の尾道に辿り着けます。



その3時間半後の3:14。
テントの中で僕の携帯が鳴る。
「寝てた?」
田畑氏がNCでクールに到着。

カッコイイ。

田畑氏はそのまま午後3時の広島到着を目指してタッチアンドゴー。
オイルシールだけでなく必要な工具やツナギまで持ってきてくれました。ツナギの気遣いに感激するY氏。普通思いつかないよね、と。ありがと。

あとは作業の場所さえ確保できれば三次に行ける・・・。
作業行程を思い浮かべながら3時半〜6時まで睡眠。作業している夢を見る(笑)。

Y氏はほとんど眠れなかったらしいですが、僕は結構しっかり眠って19日の朝を迎えました。


幸い雨がやんだ合間で、テントをさくさく撤収し6時15分頃にはデッパツ。トラックにも抜かれる時速75キロで恐る恐る走行。ランデブー相手はタンクローリーだけ(笑)。当然MBW号が後ろ、小雨も気にせず窓全開で全神経を鼻腔に集中、オイルの焼けるにおいがしないと良いんだけど。


パーキング毎に停車し車体下を覗き込むY氏。
量は少ないもののやはり漏れ続けている様子、オイル量をチェックしながらゆっくりと西を目指します。行き先は富山。ググった結果、一番近い糸魚川には数軒しか整備工場が無いことが判明し、土曜日でお休みの可能性も考えて富山を選択しました。わずか80キロの道のりがすんごく長い(そして眠い)。

6時56分、糸魚川を越えたところでこばっち氏からのメールが着信。昨夜遅くに田畑氏とまつざきからそれぞれメール連絡を入れていたのに応えてくれました。状況をメールするとすぐに返信アリ。

「富山にロドスタ屋さんがあります。TORF(トゥレーシングファクトリー)大道さん 090-xxxx-xxxx 情況連絡済です。チカラありますよー。」

このメールを見た瞬間、全身の力が抜けるほどの安堵感が。
「広島に間違い無く行ける」確信しました。
ありがと、こばっち氏。

9年前から大道氏の事は一方的に知っていました。
あの「リアロアアーム」やあの「リアラジエター」を発案し実行した大道氏。 まさか会える日がくるなんて思ってもみなかった。オイルをお漏らししてくれたY氏に感謝の気持ちが芽生えたほど(笑)。

大道氏とはすぐに連絡が取れ、インターまで迎えにきてくれました。時刻8時前くらい。まっすぐお店に向かいすぐにリフトアップ、オイルの流れた跡を辿るとベルハウジングより上、しかも助手席側からであることが確認されクランクシャフトエンドシールではなく、クランクアングルセンサーのOリングを交換することに。グッと作業が軽くなりました(ヨカッタ)。


エンジン冷めるのを待ちながら雑談する大道氏(右)と僕。

次に漏れたらすぐ分かるよう丁寧にスチーム洗浄してくれました。
# 量は大幅に減ったものの、この後も微細なオイル漏れは止まらず。

ついでにMBW号もリフトに上げてもらい(プライベータにとってリフトに上げてもらうのは貴重なトラブル発見の機会なのですよ)(こんな車なんで入庫お断りの場合多いし)。目から鱗のノウハウを一発もらったり。

これがあの大道号。

驚愕のリアラジエター。ノーズが恐ろしく軽くなる為、ステアでどこまでも曲がるかのような、フォーミュラライクなフィールらしいです。


真面目にショックを考えたことがある人ならきっと口あんぐりな衝撃画像。


今すぐ使える便利なノウハウ。
出発前にタコアシを脱着したら何故か補強バーと干渉し始めてしまった二寸管のフランジ。右コーナーの度にガガガガガとうるさくて頭にきていたのですけど。
何とゴムはさめばOKだと。そりゃそうだけど焦げないの?
「マフラーリングなら大丈夫だよ」
そうか!もともとマフラーに使うものですもんね、確かにステーもかなり熱くなるけど平気。なーるほどー。おかげで快適になりました。
のんびり世間話したり、あのデモカーを拝見したりしながら昼前には全作業が終了。 お礼を述べてhit the road! ありがとうございます、大道さん。すんげー楽しかったっす。

ほぼ問題は無くなったので通常ペースにて敦賀を目指します。


残る問題=微細なオイル漏れ、それとちょー腹減った(爆)。でも食ったら間違い無く寝る。からあげ君程度でも食ったら寝る。それも眠気を感じた瞬間にはもう入眠してる勢い。せめて高速降りるまではなーんも食べられない。

眠気覚ましのためにトランシーバーで延々くだらない話をしながら西へ西へと北陸道をひた走ります。




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