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インジェクタ交換

3000キロ位の旅行の間、ずっと気になっていたエンジンのボコつき。
「ボッとマフラーから音が出てわずかに振動が来るレベル」で走行には支障がないもののとっても不愉快。コイルを交換するも直らず、ボコついたまましばらく走らせると、A/F計では正常な数値なのにも関わらず#3#4プラグが真っ黒になることからも、恐らく燃料系、それもインジェクタのお漏らしが最も怪しいなーと思っておりました。


んで。ちゃけさんオススメが右のインジェクタ。噴射穴が12個もある今時な霧化性能。左が今まで使っていた「何使ってるの?」と聞かれてGT-Rですと答えたいがためだけに選んだ(笑)R32インジェクタ。4発だと300馬力まで対応する440ccですので開弁率は6割程度。正に無駄。

ちゃけさんオススメは、ちょっと変わった形状をしておりまして・・・バイク用です。
BPやB6に使うには全長が短いですし、形状を合わせるためのアダプターも必要です。


旅の途中に千葉の南海部品に立ち寄って手に入れてきたアルミのカラー。
ボルトでドリルに取り付けてヤスリで少し削ります。


カラーにシリコンシーラントを塗ってヘッドのインジェクタ穴に突っ込みます。
カラーとインジェクタの間は純正のゴムシールを挟みます。カラー−ヘッド間はシリコンシーラントのみなのでちょっと不安なのですけど・・・インジェクタが短いためヘッドの穴までインジェクタの先が届かず(ちょうどツライチ)、カラー-ヘッド間にゴムシールを入れるとインジェクタが固定できないための苦肉の策。


インジェクタの全長が短いため、そのままではデリバリーパイプまで届きませんので、デリバリ-ヘッド間のカラーを抜いてしまいます。カラーが無いとヘッドの熱がそのまま伝わってポンプ停止後にガソリンを煮込んでしまうため、プラスチックで薄いワッシャーを作って挟んでやりました。


カラーが無いとデリバリーのステーがヘッド側の取り付け部に少し干渉します。ベルトサンダーで削ってやりました。


この忌々しいカプラ(ピンを外すのにいちいちピックツールが必要&ピンが吹っ飛ばないように気を遣います)ともおさらば。

GT-Rインジェクタは低抵抗なのでMoTeCの設定も変更する必要があり、ちゃけさんに言われるがまま「インジェクターカレント」を2.5→0.0に、「インジェクターバッテリーコンプ」を6→4に。
インジェクターの正確な容量が分からないため、A/F計を見ながら大体良さそうなところまでIJPU(1サイクル当たりの最大噴射時間)を変更・・・したのですけど、6000rpmを超えたあたりでMoTeCのダイアグノシスに「injector duty max」のエラーが出て、同時にA/Fが13台へと薄くなってしまいます(げ)。
噴射時間を計算してみると、ホントだ100%超えています(^^;;

霧化を考えて燃圧は3キロがお勧め〜との事でしたが、レギュレータをさらに弄って4.0キロに昇圧。
燃圧を上げるとインジェクターの噴射量は上がります(×√(4キロ/3キロ))けど、燃ポンの吐出量は減っちゃいますんで、高回転での燃圧のタレが心配。
そこで、燃圧計を見ながら踏んでみると・・・圧が下がる様子は無し。良かった、SR20ターボ用燃料ポンプの吐出量は足りてるみたい。
これでインジェクタ全噴射@8100回転でラムダ0.85(=A/F12.5)。ギリギリですけど全域適合が出せました。
(後でちゃけさんに250cc@300kpa、280cc@400kpaでしたー、と教えてもらいました。つーことは計算上186ps/8000rpm、まーそんなもんでしょうね。バルブシートの当たりをやり直せば短期間だけですがまた200ps超えるかな?

んで、走ってみた感想。
「ズルい」(爆)
A/Fが多少ズレたままでもグイグイ平気で走っちゃうし、適合出ると恐ろしいほどに艶やかに回ります。今までも綺麗な音だと思っていましたが、さらに雑味無く透き通る排気音、踏んだ瞬間にブワッと乗るトルク、ブリッピングのツキの良さ。正にエンジンが踏め回せとドライバーを煽るフィール。
まるっきり別のエンジンフィールです。
すげぇ。
何か今まですっごく損してた気分(笑)。
ちゃけさん、いつもありがと。

また、出来たマップはGT-Rインジェクター時代とちょっと形が変わりました。
マップの真中が膨らみ、回転数・アクセル開度の中間域でガスが入る傾向。

気になっていたエンジンのボコつきは完全に消滅、やっぱりインジェクタのお漏らしだったみたいです。


無事疑いの晴れたスティックコイル君も復活(^^






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