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オイルポンプ破損

1951ver.2が2009年11月7日「ロドだら」@本庄サーキットでブローしました。


エキマニの輻射熱で焼き芋して遊んでる場合じゃなかったです(笑


ちなみにちゃんと焼けていました。
ブローした時の芋はヒート数が足りず、半面しか焼けてなかったけど。


ロドだらに「何かあった時の備えに」とわざわざ積載で来てくれてた黒ロドさんのヘルプでくーぺさん達がシェアリングしているガレージに連行。20分ほどの距離ですが牽引だったらかなりしんどかったはず。感謝してます。


ガレージについてぎゅいーんと降ろして(降ろしてるのがクーペさん)。


収納。
カバー被って奥にちらりと移ってるのは「にひまる」。とても綺麗な仕事で、仕上がるのが楽しみな一台です。
当日は連行したのみ。夜はみんなで大騒ぎ@焼肉屋。


翌日、独楽猫さんと二人で二日酔い上等で作業開始。
1時間半で降りちゃいました。
ヘッドとブロック切ってたら1時間で降りたと思います。
独楽猫兄貴ったら超絶テクニシャンです。


がらーん。
なんつーか、夢を見てるみたいで現実感が無いです(笑)。


およそ7000rpmで異音を発生しストール。全開でブローしたためWOT走行時の燃焼状態がそのまま見られます。排気バルブが真っ白です。かなり温度上がってたようですね(ポート出口から30センチで700℃位です)。
スキッシュの焼け方が特徴的です。タイプRスキッシュの狙いはきちんと反映されています。ノック対策/燃焼速度(ボア面積に対しての相対的な)を両立できたんじゃ無いかなーと思っております。
右端#1の焼け方が一部他と違いますね。アルミ肌が出てます。
くーぺさんに教えてもらったんですけど、これはオイルの侵入の結果だそうです。下がりは無いからコールドスタート時の上がりですかね。たまたまリング合口揃ってたのかな?



翌週の土曜日、11月14日に再度ガレージを訪問しました。
前日13日に仕事が終わってから2時間掛けて友人のpondepon家に行き、ノーマルBPエンジンを借りました。んで早朝からぶっとばしてお昼ごろ埼玉に到着して作業を開始。

スペアエンジンにクラッチを取り付け中。
奥、オダジーさん。
いっぱい手伝ってもらいました。知らない場所での作業ってふとしたことでつまづくもんなんで、ずっと付き添ってもらってとても助かりました。
つーか、二柱リフトはあるわ「棚」はちょっとした家の骨組みだわで、このガレージすげーっす。


フラホの締結トルクなんぼでしたっけ・・・?


ユウさんの差し入れ、たこ焼き(と白鯛焼き)。めっちゃ胃袋にしみましたー。
ありがとですー。


スペアを積み込みます。
何故か一発で入らない・・・ウマ+チェーンブロックの方がスムーズに行くという。
この辺りプライベーターならでは(笑)。


色々とエラーをかましつつ(^^;; 何とか始動まで漕ぎ着けました@17時。
ノーマルエンジンって凄いですね、あっさり巡行の適合が出せて何の苦労も無く山形まで帰ってこられました。ほんと乗りやすい。いーなー、これ(爆)。


深夜に自宅に着いて。
いつものエンジン室、一般的に言うところの玄関まで1951の腰下を運び入れて就寝。

11月15日、10時よりばらし開始。


オイルパンを剥いだらこの状態、磁石にくっ付きます。
オイルポンプが破壊したのがブローの原因、やはりメタルもかなりダメージを受けている様子。


バキバキに割れてしまった焼結トロコイド。
油圧がストップしてしまった影響がどこまで出ているか。


オイルパンを剥いでみた瞬間。
独特な臭いと共にキャリロコンロッドの終了が確定。
焼けて真っ黒。ボルトは回ったものの外してみると曲がっており。キャップを外そうにも正攻法では剥がれて来ずプラハンで叩きまくり&マイドラたたきこみまくりでやっと外せました。


#1はオイルポンプに近いので油圧ダウンに対して有利。そのためキャップには焼けは無くボルトも曲がり無し。唯一スムーズに外れてくれました。


#4コンロッド。小メタルが焼けて完全にお亡くなりになっており、びよーんと伸びてしまってます。小端部には異常なく、スムーズにピストンピンが動きます。


親メタル。左から#1〜#5。ポンプから遠い#5がやはり一番キツい。でもわずかに擦れがあるだけで健康な状態です。

# 2024.03.23 追記
これ、間違い。オイルはポンプからフィルターを通った後、メインギャラリーの真ん中に送られます。。 5番がキツかったのはエンジンの後ろ側に熱が溜まりやすい冷却システムのデザインだから。
/追記



ブロック側も、#5が少しだけ張りを失ってるのみで他は正常な状態。
仕上げの鏡面も残っていました。


取り出したキャリロ+マーレ。右から#1〜#4。
キャリロはもうだめ。
マーレは生きています。


終了したクランク。
親は大丈夫ですけど、子はひどい状態。


#4にメタルが焼きついてグサグサです。


それに比べて#1は随分綺麗な状態。






現状把握の結果、そんなに時間掛からずしれっと復活できる予定です。


無事に自走で帰ってこられたなんて「普通ではありえない」訳で。
友人達と、運に恵まれた幸せをかみ締めています。
「積載で帰ったら分からなかったね」(byオダジーさん)
本当にその通り。楽しかったです。

「週末の楽しみ〜その参」これにて終了です。





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