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Fアームの取り外し

bugのフロント足回り。

写真の右側が車体前側です。
二本のアームが車体前側から後ろに伸びています。
スタビがロアアームについていますが、車体側の受けは無くアームだけに固定されています。
バンプラバーはロアアームとぶつかることで機能しますが、ジャッキアップされた状態でもアッパーアームを支えてリバンプ側でも機能しています。

サスはコイルや板バネではなく、トーションバーです。つまりスタビの強力なヤツの真ん中を車体側に固定し、端にアームを付けることでサスとして機能させています。この車体側の取り付け角度を変えることで車高調整が出来るようになります。
そのためにトーションバービーム(ロードスターで言うところのメンバー)を車体から取り外し、真ん中からぶった切ってアジャスターと呼ばれるパーツを溶接で取り付けます。


ビームを降ろすためパーツを片っ端から外していきます。
アームやナックル、ステアリングボックスですね。

'65yのアーム〜ナックルの固定はボールジョイントでは無くキングピン。
【ボディ】
  |ボルトナット
【ビーム】
  |イモネジ
【トーションバー】
  |イモネジ
【アーム】
  |ボルトナット
【リンクピン】
  |ブッシュ
【ナックル】
  |ブッシュ
【キングピン】
  |圧入
【スピンドル】
って順序と固定方法になってます。
つまりリンクピンを引っこ抜けばアームからナックルが外れるのですが・・・、これがなかなか面倒でした。パーツがどれもこれも固着気味なのです(笑)。



アームにリンクピンを締結しているボルトナットを緩めて外し(これも固着気味だったので叩きました)、リンクピンとアームを切り離そうとしているところ。
ラスペネをしみ込ませてますがそれだけではすんなり外れる気配も無く、リンクピンを裏から叩き、叩き、叩き・・・
アームとツライチまで叩いてもまだ外れないのでコマをあてがってさらに叩き・・・。


それでもまだ外れないので、2本爪のプーラーでリンクピンを押し出そうというところ。
キングピンの構造が分かりますかね。


左側切り離し中。
このタイプのボールジョイントプーラーも活躍しました。
写真を撮り忘れましたがナックルとタイロッドを分離するのにもこのタイプを使いました。


ナックル。キングピンとリンクピンの構造が理解できます。
ボールジョイントよりパーツ点数多くてメンドクサイですね(^^;


左はスピードメーターケーブルが刺さってます。ケーブルの先がスピンドルの真ん中を貫通して表まで出てきてEリングで固定されてますので、Eリングを外してケーブルを裏側に引き抜きます(ダストカバーを外しましたがそのままでも良かったかもです)。


ブレーキホースは取り付けたままで大丈夫です。当て板入れて支えてあげればホースが突っ張ることなくナックルを地面に置けます。
ロアアームにショックの下側が固定されていますので、これも取り外します。


VW刻印入りの純正ショック。ガスが入っておらず完全なオイルショックです。
動かしてみましたがそこそこダンピングを発生しており、長さに問題ないのならこのまま使おうかなーって。


左側です。
結果的にはスピードメーターケーブルは付けたままでも突っ張らなかったみたいです。


ナックルが外れたらお次はアームからスタビを外します。
んが、これもタダモンじゃないです。
固定方法が訳分からん(^^;;
ボルトナットじゃなく、幅広のバンド2本でアームとスタビをぐるっと巻いて固定してます。バンドの口をクリップで固定するようになっていますが、これがお約束の固着さん。
どんなにハンマーで殴ってもちっとも外れないので・・・


クリップをグラインダーで破壊(爆)。
真ん中の残骸が元クリップさん。ゴムのブッシュはまだ生きていますね、このまま使おうっと。


アームとトーションバーの固定はイモネジです。ロックナットを緩めてイモネジを緩めます・・・が、それだけではアームは抜ける気配まったくなし。
ロアアームはハンマーでゴツゴツ殴るとだんだん外れてきましたが、アッパーアームはこの状態でもトーションバーのテンションが掛かっており、バンプラバーにアームが強く当たっているため少々殴ったぐらいでは外れてきませんでした。いったんアームをジャッキで押し上げてバンプラバーを外してから殴ると外れてきました。


とりあえず、無事に4本のアームが取り外せました(グリスが垂れてくるのでウエスを巻いてあります)。
写真はステアリングダンパーの取り付けボルトを緩めているところ。何とこの時代にしてステダン標準装備。びっくり。このステダンも十分に機能していそうなので(一般的なバイク用のステダンよりやや強力)このまま再使用します。





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