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RECARO装着

空冷bugの椅子といったらローバック。


ボロボロですけど'65y純正のシート。いい味出てます。
一番bugに似合うシートは絶対に純正ローバック!だと思います。
だけど・・・おっかないもんねえ。
以前に追突されて、ヘッドレストに頭が3分の1くらいめり込むくらいの衝撃食らったことがありまして。停車時に時速20キロ程度で走ってきた軽トラにオカマ掘られただけなのですけど。
まさかこれほどのパワーかと。絶対に人間の頸が受け止められるエネルギー量じゃないです。


高年式の椅子はヘッドレスト付きで表皮次第では結構かっこいいんですけど、せっかくの低年式bugにわざわざ高年式の椅子つけるってのはどうもヤボな気がして。どうせならセミバケにしちゃえと、チョイスしたのが左側。
RECAROのLXで座面はFです。ヘッドレストは網じゃなくてパッドの小さいタイプ。参考(無断リンク)
Lシリーズの中で一番すっきりしたデザインですが、元のデザインから考えると似合わない雰囲気ぷんぷん。自分でもドキドキです(笑)。


僕が一番ワクワクするのは往年のキャルルックです。
今時はどうもイマイチ人気のないキャルですが、車いじりが今ほど自由に出来なかった頃のパワーを感じて好きなんですよね。自分で乗るなら90年代に流行ったビンテージキャルが好みです。これは96年の雑誌なのですけど、この頃の本では日本車(特にリトラ時代のホンダ車)のシートを流用してるのを結構見かけます。当時RECAROは高嶺の花でした。
この65bugも良く見るとシートにヘッドレスト付いてますけど野暮ったくないですね。


話は戻ってbugの純正シート。パディングと言われるクッション材、藁で出来てます(笑)。しばらく使ってるとシートの下が藁くずだらけになって参っちゃいます。
面白いのがシートの取り付け方法で、ボルトらしきものが一切ありません。


車体側。フロアパンにレールの一部がはじめからくっついてます。
ここにシート側のレールを前から滑り込ませて取り付け完了。とてもシンプル。


bugにレカロ等を取り付ける際には、純正シートの下側を切り取ってレカロの台を溶接するケースが多かったみたいです。しかし当時ものの純正シートも貴重品なのでもったいなくてそんな事出来ません。適当なレールとステーを材料に新たにレールを作成することにします。
画像は980円で買ってきたEK9用RECAROレールを、どうフロアと繋ぐか悩んでいるところ。


視界が確保できるぎりぎりまでローマウントにするつもり。当て木を入れてシートを置き、試しに座ってみて悩みます。目一杯下げると本当に前が全然見えません(笑)。でも異常な視界が結構楽しい。


こんなん(笑)。見切り悪すぎ。アメ車かと。
まあbugいじって遊んでたのはアメリカ人な訳で、センス的にはドイツってよりはアメリカーンですけどね。
流石にもうちょっと上げよう(笑)。



こんなステーを作りました。
これは運転席用。


EK9用レールに取り付けます。


これは助手席側。前側は純正のレールに開いている穴に取り付け、裏側に当て板挟んでいます。
下側を長くすることでフロアパンの広い範囲に体重が掛かるようにして、レールへの負担を減らしました。


後ろ側はフロアのリブになっている部分に穴を開けて取り付け。
助手席用はRECARO純正汎用レールです。1000円(笑)。
EK9用より後ろに長かったので運転席用とステー形状を少し変えています。


はい、取り付け完了。
前が見える限界までローマウントにしたので、ヘッドレスト付きでもすっきりした印象(^^
ヘッドクリアランス広がりまくりで乗っていて爽快。ルームミラーを下から見上げる感じがロードスターと同じです。


心配していたヒーターコントロールレバーとの干渉。
ギリギリOKでした。


自作したドアパネル、このRECAROシートのデザインにピッタリあわせてありました。
完璧。

面白いのがシートの向き。まっすぐ正面ではなく少し内側向いています。
狙ったわけではなく、純正のレールにそのまま取り付けると内側向きます。ハンドルオフセットを解消しようとしたのか、前を絞ったサイド形状ゆえの必然だったのか。
運転してみると、純正シートの時より車体中心寄りに座るようになったため、ハンドルオフセットが気にならない程度になってました。思わぬオマケ。
これ、結構嬉しいです。

最後に。

RECAROの選択は安全のため、なのですが。
もう一つとても大事な安全面への影響があります。
空冷bugのブレーキ強化の定番はディスクへの変更。でもドラムの問題点はコントロール性の低さと熱ダレであって、ロックする力はドラムのが強いはず=効かないブレーキの原因はドラムじゃないはず。

ブレーキに踏力が効率的に伝わらないのが問題点だと。

純正のシート座面高さだと、ブレーキを上から斜めに踏むようになるので、目一杯力を入れようとするとケツが椅子から持ち上がってしまいます。せっかくの脚の力が生かせないです。シートをローマウントするとこの問題が解決します。シートバックが踏力を受け止めるようになるので思い切りブレーキを踏めるようになります。
ディスクにしたところでブレーキの倍力装置は無いままですからね、椅子一つで受動的な安全性のみならず能動的な安全性も改善するという。スバラシー(笑)。




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