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フルトラ取り付け

ロードスターはセンサーで測定したクランク角度を元に、ECUがドエル角と点火時期を決めて点火・・・なのでデスビが必要ありません。


一方、bugの点火系はデスビを用いたごく一般的な構成になっています。負圧進角つき。
デスビとちゃんと付き合うのは初めてなので結構楽しみです。


普通のボッシュのコイルです。
一次側の+-端子間の抵抗値を測定してみたら3.7〜3.8でした。
イグニッションONでコイルの1次側の+端子には常時バッテリー電圧がかかり、1次の−側をON/OFFすることで2次側に高圧電流が発生します。この−側のスイッチ役をこなしているのがデスビ内のポイントと呼ばれる部品。


フックをパチンと外して、デスビキャップとローターを取り除くとポイントが見えます。
中心のシャフトにカム山が4つあり、クランク2回転でシャフトが1回転。カムによりポイントが動作して機械的にコイルの1次側の電流をON/OFFします。ドエル角はポイントがいつ接していつ離れるかで決まりますので、接点間距離が重要になります。機械的に断続するのでどうしても火花が散ってポイントの表面があれてくるため、徐々に接点隙間が狭くなってしまうのでメンテナンスする必要があります。


2次側でできた高圧電流はデスビの頭に戻って、シャフトの先端のローター→キャップの四隅にあるセグメントを通って各気筒のプラグに分配されます。
高圧電流の分配とドエル角・点火時期制御の二役を、シンプルな構造で確実に担うデスビ、良くできてますよねぇ、見れば見るほど感心してしまいます。


ポイントのメンテナンスをサボりたい人のためのアイテムがこちら
図の左がポイント、これを右のPertronixのIgnitorというフルトラ(品番=1847v)に変更します。アンプを内蔵しているので単体でポイントと同じ仕事をしてくれます。小さいのにすごいやつです。
# 簡単な英語で助かった(笑)。


Ignitor取り付けのため、デスビをエンジンから取り外します。
デスビ全体が回ることで進角が変わりますので、取り外す前にエンジンとの合わせ位置をマーキングしておきます。


無接点なのでポイントのように火花が散ることがないためコンデンサは不要。撤去します。


ポイントを取り去り、代わりにIgnitorの台座を取り付けます。
ちなみに負圧が掛かると中身が丸ごと矢印方向に引っ張られて回ります。


シャフトにローターを付けます。○の位置に磁石が計4つ入っています。


取り付け完了。
ポイントにはコイルからの-線だけが繋がっていて、接点が閉じると-を機械的にボディーにアースするだけでしたが、IgnitorはIgnitor自体が動作するための電源が必要。-線の他にイグニッション+線を繋ぐ必要があります(エンジンを始動しないままでイグニッション電源をONにしているとIgnitorが壊れるそうです)。


エンジン始動してみたらアイドリング何となく頼りないです。
進角が足りないっぽいのでタイミングライトで照らしながらちょっと進めてやったら快調になりました(^^
走らせてみると、別段パワー出たとか感じませんが、調子いいなーって感じの回り方になってました。嬉しいです。乗ってると「このまま1200ccSTDエンジンで良いなぁ」なんて思うのですが(笑)。





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