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ドアミラーを凸面鏡に

'65yのbugのドアミラーはドアヒンジマウント。


半年前の2月10日、山形から東京世田谷まではるばるbugを見に行った時の写真。懐かしいなあ。
運転席側は小さな台形、助手席側は丸と、左右で形が異なっていますがこれが普通です。
bugの写真集を見ていると仕向け地によっては助手席側のミラーがありません、助手席側ミラーは日本向けのbugに後付けされたものなのでしょうかね。


助手席側は凸面鏡で、小さいですけど視認性に問題はありません。しかし運転席側は平面鏡。このサイズですから死角が大きいです。上下の視野も狭いので車庫入れの時に地面が全く見えずちょっと不便。何とかしたいなーと思っていたのですけど、この形で凸面鏡のは市販されてないみたい。
形は気に入っているので変えたくありません。無いなら作ろうか、と手に入れてきたのが国産車の手動ミラーの鏡部分。
# 今年もだだちゃ豆が美味しい季節になりました(^^


ガラス切りの先端拡大。
ガラス切り、と言いますが実際にはキズを付けるだけです。付けた傷を反対側から軽く叩いてヒビを入れてガラスを割ります。
ガラス切りには工業用ダイヤモンドが付いているタイプと、このローラータイプの二種類があります。まずはやってみようと、たまたま楽天で一番安かったのがローラータイプだったというだけで深い意味はありません。調べてみると、先端が鋭角だと軽い力でキズがつけられますが、刃が食い込んで割れやすい=薄いガラス用。鈍角だとキズは付けにくいですが、強い力を入れても刃がめり込まないので奥まで力を掛けられる=厚いガラス用。

練習用にと買った平面鏡に何度もローラーを走らせてみましたが、ローラータイプだとかなり力を掛けないといけませんね。キズが浅いと割る時にキズから脱線してしまいます。アルミ板をカッターで切る時位の力を掛ける必要がありました。もちろん力を掛けすぎれば花びら形に欠けてしまうのですが・・・。


最初は切る長さを減らそうと、鏡の端から切り取ろうとしました。


しかしこれは失敗でした。元のラインと切ったラインの繋ぎ目がなだらかにならず、バリが出てしまいました。ヤスリで削り取ろうとしましたが銀メッキ膜が剥げてしまいNG。一応形になりましたが予備として取っておくことにして再チャレンジ。


残ったミラーの真ん中から切り出します。もう後はありません。


キズは裏から入れます。表からだと力を入れた際にガラスがしなって割れてしまいます。
常に直角を保つようにしてキズを入れます。2度同じところに刃を入れるのはほぼ不可能なので一発勝負です。


表側からコツコツと軽く何度も何度も叩いていくと少しずつヒビが深くなっていきます。


十分にキズが深くなり、表面まで出てきたら周りに割りを入れて外します。ほっとした瞬間です(^^
この後、周りにヤスリをかけてバリをならします。表側に向かってテーパーつけるように削らないと銀メッキ膜が剥げます。


心を鬼にして元の鏡を割り取りました。
中は妙に綺麗だったのできっとリプロですね、これ。


凸面鏡をはめ込み、周りにシリコンシーラントを詰めてやります。鏡の下側の銀メッキ膜が少し欠けてしまいましたが十分満足しました。
走らせてみると・・・いやーやって良かったです。普通に見えるようになりました、砲弾型ミラーのロードスターで不安無くサーキットを走れるのは凸面鏡のおかげだったのですね。





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