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マスターシリンダー変更

キャリパーはVERSAという刻印がある、対向ピストンです。胡散臭いメーカーですが空冷によく使われている一般的なものみたい。


VW純正のバックプレートの切り欠きにピタッと収まってるところを見ると、純正ディスクブレーキ用キャリパーのリプレイス品のようです。たぶんコレ。もうちょっと上質のに替えたいような。


元々付いていたATEのマスター。
ディスク化で問題になるのがマスターシリンダー(以下マスター)。ドラム用マスターは初期タッチ向上のため、常時内部に圧を少し残す構造になっています。
ドラムだとシューが引きバネで戻されるため残圧があっても問題ないのですが、ディスクだとピストンを戻すのはリップシールの力だけなので、ドラム用マスターのままだとブレーキの引き摺りが起きます。残圧が無いディスクブレーキ用へ変更が必要です・・・というのが一般的な話なのですが。
何故か、うちのbugはマスターはそのままでOK、引き摺りはおきませんでした。


バラしてみたところ。シングルピストンです。
こいつ、どうも残圧無いタイプっぽい(笑)。どう観察してもバルブ的なものが仕込まれている気配は無く、フルードが筒抜け。
道理で制動力の立ち上がりが悪いはずです。このマスター、昨年の納車時に依頼した車検整備の一環で交換されたモノ。空冷じゃ有名なオヤジなんですが、そろそろ焼きが回ったかな。


引き摺り発生前提で発注してあった同じくATEのタンデムマスター。万が一抜けた場合の安全性がちょっと向上します。リザーバタンクへの配管が5→7mmと太くなりますのでそちらも購入。


ブラのリザーバタンクがスペアタイヤの後ろについています。右が多分この年式の純正品、左が今回使ったタンデムマスター用。右はもちろん要らないのですが、外すとパイプが通る穴が開いているので蓋代わりに(笑)。


リザーバからマスターまで全てゴムホースで引きました。マスターに刺さるプラのフィッティングが折れないよう、しっかり固定してます。


マスターを支えてくれる人とボルトを挿す人が必要なので、秋田まで行ってクローフィッシュで作業しました。
取り付け前にシルバーに塗装してあります。ブレーキラインも後でシルバーに筆塗りするつもり。曲げ作業前に塗装しても剥げちゃいますからね。
マスター外したついでに、薄い錆が出ていたフレームヘッドにも処置をしてもらいました。


助手席側も同様に。錆に関しては心配しすぎなくらいでちょうどいい。冬もガンガン走ってましたから。


ペダルにゴムが付きました(^^)。クラッチペダルのはレアみたいです。
ブレーキペダルのゴムのデザインが本来の'65y用みたい。

ブレーキペダルの奥に、マスターに繋がるロッドがあります。
シングルとタンデムだとロッドが入り込む長さが違っており、タンデムのが浅いです。交換したままだと常時ごく軽くブレーキを踏んでいる状態となり、リザーバタンクへの通路が開きません。温度が上がって膨らんだフルードがさらにピストンを押してブレーキが引き摺り始めると一気に温度が上昇、ブレーキがロックします。
ロッドの調整ネジを回してペダルに遊びを作ってやりました。

んで、ディスクブレーキの感想なのですが。
初期タッチが大変に向上しました(笑)。でもそれって正しいマスターを使えばドラムでもOKだったはず。制動力そのものについてはやっぱり変わりないかと。





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