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玄関の仕上げ

秋の人事異動で北海道への転勤が決まりました。
正直、もう少し先の異動を想定していたので戸惑ってしまいました。
今の我が家は家というよりまだ現場そのもの。

床は床材を自分で貼るつもりだったので、下地までしか完成していません。
天井も表面になんらかの塗料が必要です。
壁もマトモなところはほとんどなく、新しい壁は石膏ボードやシナ合板を張っただけで仕上げ無し、古い壁には汚れた壁紙が残っていたり中途半端に剥がされていたりでまるでお化け屋敷。

自分で出来る仕上げ作業は出来るだけ自分でやりたいところでしたが、流石に床が無いと住めないので(笑)、急遽床材だけは大工さんに貼ってもらうことにしました。
トンカントンカンやってみたかったなー。


お盆休みにこの家に入って最初に撮った写真。
リフォーム開始してから初対面。建具は古いままですが、新しくなった壁と天井、床にわくわく。
床は養生されて見えなくなっていますが入った瞬間の香りから違います。
前の住人の匂いが消えてとても嬉しい(^^


でも壁はあちこちこんな状態。
先は長そうだなあ。待ち受けている作業の膨大さに思わずぼーっとしてしまう僕とハニー(笑)。
まあ、まずはどこか一つくらい完成した空間を作ろうということになり、比較的小さな空間である玄関を仕上げてみましょうかということに。


床は全て杉の足場板 t=5mmを貼る予定です。表面仕上げなしのをオーダーしたので平米当たり\2,000と低価格、そしてこの表情。素足での使用は推奨されておらず、室内履きでの使用が想定されている商品。事前に届けてもらったサンプルの中にはもっと荒々しい仕上がりのもあり、もしあまりに粗いようならペーパー掛けるつもりでした。


実際に届いてみると思ったよりも滑らかな表面であんまり問題無さそう、このまま仕上げてしまうことにしました。
まあ、最初のうちは多少トゲ刺さったりするかも。


床の仕上げに使ったのはユーロオイルクリヤー、3.5Lで9200円。中村さんのレビューを参考にさせてもらいました、というか直接メールして聞いた(笑)。


塗って少しして染み込んでから綺麗なウエスで拭き取ります。もったいないなと思って薄く薄く塗ったため、拭き取りは簡単でした。


壁は漆喰仕上げ。
といってもあらかじめ練り上げられており、現場ではポリバケツの蓋を開けて塗るだけっていうお手軽漆喰、その名もなんとうま〜くヌレール、最低の命名センス。
お手軽を実現するために体に悪いものもたくさん入ってそうですけど(笑)、この手軽さと後から補修しても色が合うというメリットは捨てがたい。
取扱店が限られているのでワンプライス。漆喰界の最高値です。


早く塗りたい気持ちを抑えて黙々とマスキング。コロナマスカーが大活躍。


塗ってみると思ったより伸びません。
ややモソモソしていて筋がつきやすく、薄くてかつ下地が見えないように一発で塗るのはちょっと難しいです。鏝板の上で少し練ってやるととろりとなって塗りやすくなりますが、いちいちそんなことやってると時間が掛かるし。
薄く一度塗って(下地が透けてもOK)乾いてから重ね塗りすると、前回塗った漆喰の厚みのおかげで強くしごいても下地が出ないため、簡単に薄く綺麗に塗ることが出来ます。


グレーがかった色を選んでみました。乾いてくるとだんだん色が薄くなってきます。
塗り終わったらマスキングとの境目にカッターを入れるべきです。剥がす際にマスキングに引っ張られて漆喰が何箇所も剥がれてきてしまいました。もしくは初めから1ミリ程度の隙間を開けてマスキングするとかした方が良いかと。


壁のシナ合板もユーロで仕上げました。
ユーロは程よい粘度でローラーでも垂れず、刷毛での伸びもよく、吸い込みもそれほどでなくと至れり尽くせり。とっても使いやすいです。
中村さんアドバイスありがとう。


天井もユーロ仕上げです。 それにしても火打ち梁と天井板の取り合いが見事。
大工さんの意気を感じますねえ。





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