6月3日(日)

先日MJクラブワークスで4AGのブローバイ通路拡大について述べられていたのですが、それをご覧になった方から「ロードスターではどうなんでしょう?」というご質問を頂きました。

ブローバイに関してはロードスターは比較的楽なエンジンなのか「オイルを吹く」という話は私は聞いたことがありません。今まで真面目に考えたことがなかったのですが、せっかくの機会なのでちょっと考えてみました。

今更ながらブローバイについてちょっと真面目に解説しましょうか←これは私の役目では無い気がしますけど(笑)。

大雑把に言うとエンジンは3つの部屋から出来ています。上からカム室、燃焼室、クランクやコンロッドの入っているエンジンブロックですね。ブロック底面はオイルパンであり、燃焼室との区切りはピストンとピストンリングですね。

燃焼室とブロックの圧力の差を考えてみると、吸気・圧縮・燃焼・排気の4行程のうち、吸気行程以外は燃焼室>ブロックです。過給圧が掛かれば吸気行程でも燃焼室>ブロックとなるのかも?

この圧力差によって燃焼室からブロックに向けて抜けるのが「ブローバイガス」って言うわけですね。生ガス、燃焼ガス、排気ガス...と燃焼の各状態のガスが出てくるわけですね〜。んでそのままにしておくとどんどんブロック内部の圧が高くなる(ポンピングロスの増加)ので抜いてやりたいんです。

ブロックに直接穴を開けちゃうとブロック内部ではMAX9000回転オーバー(笑)という強烈な勢いでクランクが回ってますから穴から大量にオイルが出てきちゃう...これは困ります。そこでカム室とブロックを縦の穴で繋いでやって、ヘッド側からブローバイの圧を抜いてやればどうよ?!おおそれは良いアイディア!!

ところでヘッドにはカムやリフターの潤滑のためにオイルが供給されているわけですが、潤滑に使用された後のオイルはどうやってパンに回収されているのでしょう?...カム室底面に開けられた穴から自由落下でパンに向けて落ちているんですね〜。

オチが見えました?(笑)よく「ブローバイガスの抜けの悪いエンジン=オイルを吹く」って言うのはクランク室からカム室への圧の抜けが悪いと、圧力差でオイルの落ちが悪くなるからなのですね。カム室はクランク室ほどオイルの飛散は多くないですが、溜まっているオイル量が増えればエンジン外に向けて吹きやすくなるのは当然ですね。

ついでに書くと、ドライサンプだとポンピングロスが減らせるというのは、クランク室からブローバイガスごとオイルを回収するからなのですね。エアを噛んだ状態でがんがん抜いてしまって、後で分離して圧送する事が出来るんです。あぁ〜なんてうらやましいんでしょ。ウェットサンプでエアを噛んだ状態で圧送すると、うん、ブローします(笑)。ポンピングロスの事だけではなく、加圧されているとオイルからエアは抜けにくいですから、少しでもオイルからエアを分離するためにも、ブローバイガスの圧を抜くことを考えてあげたいですよね。

とは言えクランク室とカム室の流通はあまり弄れませんね〜。
構造的な事を言うと、カムがチェーン駆動のエンジンはチェーンはエンジン内部に内蔵されますから、チェーンの通るでかい穴が開いているので、クランク室→カム室への抜きは楽勝です。ん〜羨ましい。
でも、ロードスターはコッグドベルトです...でもオイルの落ちは悪くないみたいなのでブローバイもカム室に元気良く抜けて圧力差は均等化してくれているってことなのでしょうか?

 

さてたっぷり引きまくってここからやっと弄りの話です。

BPのヘッドカバー裏面にはオイルを分離するためのブローバイ通路が内蔵されてます。

部屋が3つ有りますね。左右から抜く構造になっていて、ノーマルだと一方はサージタンクに、もう一方はインテークパイプのスロットル手前に繋がってます。吸気管内部は陰圧ですから、ブローバイはスロットル開度が低い時はサージタンクに、開度が大きくなればパイプからも、と積極的にヘッドから吸い出されているわけですね。

部屋の蓋はネジ止め(ロックタイト付き)ですので簡単に開きます。んで観察すると...流石ノーマル、非常に狭い通路しか確保されていませんね〜。そりゃサージや吸気管にばんばんオイルを吹いちゃ困りますもんね。写真上側がサージに抜ける方になります。こっちは比較的通路が広いです。対して下側はかなり狭いです。キャブ車でサージ側通路を殺している車をショップデモカーですら見かけますが(私もそうしてました・苦笑)余りお奨めできませんね。

拡大するとこうなってます。右側の写真...通路の太さは鉛筆くらいしか無いんですけどぉ〜。いやそれどころか蓋をつけたらほとんど抜けられないです。
んで当然のようにリューター攻撃。

写真ですと良く分からないかも。人差し指くらいの太さになりまして蓋をつけても通路が狭くならないようにしました。場所が悪くて非常に加工しにくいのもあって、とりあえずこんなもんで良しとしました。オイルの消費量を見ながら、場合によってはさらに抜けやすいように穴を開け足すかもしれません。

サージ側の出口にはサージからヘッドに圧が抜けないよう(吸気側のほうがヘッド内部より圧が上がることが有るのでしょうか?)シール用のゴムを介してPCVバルブ(ワンウェイバルブ)が差し込まれています。このバルブがあると出口が細くなってしまうので問答無用で取り外し、替わりに水道部品のタケノコを入れました。

残った問題はヘッドカバーを何色に塗るかって事だけです(笑)
試しにズボンプレッサ氏に訊いたら「まっちゃんヤンキーだから紫でしょ(含笑)」とかホザイテたし。聞いた私がお馬鹿さんでした(T_T)。

 

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