TOP -週末の楽しみ〜ROADSTER SIDE〜その壱

6月9日(土)

遂に今甦る...
悠久の時を経て...
奢れる時代に鉄槌を下すべくそれは動き出す

 
 
 
 

いざ、刮目して見よ

































いやすんません、引きすぎました(^_^;;;

やっとタコメーター動いたんです(笑)。
冬の「エンジン始動せず」事件以来、なんと半年ぶりです。今まで走行会もタコ無しで走っていたんですね〜 あぁ恐ろしかった。これでエンジンを壊さなくて済みます?!

さて、正月の「エンジン始動せず」事件についての顛末はここでは報告してませんでしたよね。改めて書いておこうかと思います。他山の石としていただければ幸いです。

時は半年前に遡ります。
一ヶ月ぶりに車を動かそうとエンジンを掛けようとして...始動せず。当然燃料をを確認します。オーバーフローしている様子はなく、始動にてこずった結果としてのカブリが見られました。当然燃料は来ている訳です。そりゃもう余るくらいに(^-^;;。

次に確認するのは火です。
プラグをコードに取り付けて火花チェックします。この時点では弱いながらも火は飛んでいました。

するってぇと...怪しいのは圧縮かな?私の車のタペットクリアランスは温間で狭く取ったものなので、この気温で(零下)「ゼロ」、つまり常時バルブが開いている状態で圧縮がないのかな?と、コンプレッションゲージを持ち出して確認します。低いものの圧縮はあります...元々気筒間のばらつきを見る程度にしか考えていなかった安モノのゲージなので余り信用できませんが圧縮が原因ではないらしい。

ここでさらにずぅっと前の正月に話はさらに遡ります。
実は私にはあるトラウマが有りまして...
それはまだ車をいじりだしたばかりの頃...今以上に知識が不足していた頃でした。

 

弟のエンジンをキャブ化したのは実家・北海道へと帰省した時でした。季節は真冬。
私らにとって、キャブ化の作業自体はなんてことはない訳で、環境さえあれば帰省時という時間が限られている状況でも問題はないはずでした。友人のガレージを借りての作業でそれほど寒くなかったこともあって、作業は順調に進み、エンジンルームの美観にも配慮する余裕すらありました。使わないIJの配線を切り取り、できるだけ見えにくいように、見えるところは綺麗に見えるように、絶縁テープとニッパーを片手に配線をやり直してやりました。

この作業がアダになろうとは思いもしなかったのです。

無事にエンジンも始動し、配管・配線も美しく仕上がった自分の車にうきうきうききと、お猿モードへと突入する弟。ガレージを貸してくれた友人に例を言って出発、20キロほど離れた自宅へと2台のロードスターは向かいます。外は当然零下。弟のちょっとばらつくエンジン音に「セッティングしてないからとりあえずこんなものだよ」そう伝えて5キロくらい走ったでしょうか。「兄貴、なんか変だぞ? いや絶対おかしい」信号待ちで横に止まった弟がそう言って来ました。

アイドルしません。空ぶかしすると途中で引っかかるようにして上まで吹けます。ランダムに点火をカットされるような症状で、明らかに点火系がおかしい。

とりあえず幹線道路で止まるのはまずい、と横道へ...心配した通り横道に入って直ぐにエンジンは吼えるのを止めてしまいました。懐中電灯を片手にエンジンルームに首を突っ込みトラブルシュートします。しかし、どこにどうやって何の配線が通っているかも知らなかった頃です。当りを付けることすら出来ずに、ひたすら配線の束に巻かれたビニールテープを剥がし、目視で切れていそうなのを探します。

見つかるわけないっちゅうの(爆)
だってテスターも無いんだもんね。

あっという間にエンジンの暖かみは失せ、ただの冷たい金属へと変わりました。もう触りたくな〜い。
かわるがわる私の車で暖を取りつつ何時間粘ったでしょうか。時は深夜、ふと気が付くと札幌北警察署の 目の前じゃん。思わず警察に預けて家に帰ろうかと思いました。んが、冷静に考えればそんなことできる車じゃないわね。その発想自体、脳が凍りつく寸前だったことを示していました(笑)。

その時も当然プラグに火が飛ぶかを何度も確認しました。1-4コイルはほんの少しだけ火を飛ばしていましたが、2-3コイルは全くダメ。何度かやっているうちに1-4コイルも火を飛ばさなくなりました...

雪がちらついてきました。ヤバイ。路面が凍結したら牽引も出来なくなる。
流石にあきらめてロードスターでロードスターを15キロ牽引して帰りました。12月30日の夜でした。

翌日。コイルか?クラセンか?と私の車のとあれこれ取り替えてみたりもしましたが始動せず。テスターを片手にひたすら配線をバラしては導通を測ること3日間...
遂に見つけたA級戦犯はクラセンへの配線でした。
不幸にも完全に断線せずに、カプラーを外した状態だと被膜の中で芯線が触れて、かろうじて導通していたのが発見の遅れた原因でした。

酷い目にあったものです。断線に至った原因は当然ながらエンジンの振動を無視した配線の処理。たるんでると格好悪いじゃんと、見た目優先で配線したのが原因でした。元々キャブ化以前の配線にちょっと無理があったんでその時から既に切れかかっていたのが、配線の取り回しを変えたのをきっかけに完全に断線したんだと思うんですけどね。

これがトラウマ。

今回も「どうせクラセンの配線だよ」とタカを括っていたのです。んで他の確認作業が適当になってしまった...一通り確認して火花が弱いのを見た私はクラセンの配線を引き直せば掛かるでしょ、と暖かい日を選んで作業に掛かりました...しかし今回は掛からなかったんです。

んで結局今回のA級戦犯は「コイル」だった訳ですが。
多分ね、私が原因を探す作業をした時に手を抜いてたのがいかんかったと思う。そう、圧縮測定の時にプラグコードを抜いた記憶は有りますが、クラセンの配線を抜いた記憶が無い...クラセンが原因と決めてかかってましたから、どうせ点火信号が入らないから平気、って思ってたんですね。あとコイルがそんなにヤゴいとは思ってなかったのも有りますね。

友人から売ってもらった中古コイルで無事エンジンは始動したわけですが、実は最初にエンジンが掛からなかったのは単にバッテリーの電圧不足のような気がします(笑)。普通のエンジンより強い火花を必要とするエンジンですからね、クランキングが一見無事に行われていても、それでOKって訳ではないのかも知れないですね。まぁ、悪条件が色々と重なったんでしょうね。
おとなしくバッテリーを充電してりゃこんなことにはならなかったのにぃ。
バッテリーを新規購入したときには既にコイルが死んでたわけですね。まさしくヒューマンエラー。

んで、始動したのは良かったのですが、タコメーターは相変わらず沈黙したまま。
配線は例によってバラバラにされてましたから、室内かエンジンルームのどっかの配線切ったかなぁ、それともECUか?と配線図片手に悩みまくります...しかし分からない...何しろ弄った箇所が半端じゃないです。それぞれの作業は丁寧にこなしてるつもりですけど...怪しいといえばどいつもこいつも怪しいです(笑)。

困り果てた私は友人に知恵を借りるべく電話します。あれはどうだ、これはどうだ、色々教えてくださるんですけど(その度に私の心に希望のが灯る)、どれもハズレ(んで消える(ToT))
「まいったなぁ...コイル変えてエンジンは掛かったんだけどなぁ」こぼす私。
「え? そのコイルまだ使ってるの?」
「    ???    はい    」
「それってシリーズ2のコイルでしょ、シリーズ1(私の車はシリーズ1)のタコ動くわけ無いじゃん」

そうなの?!
なんか常識らしいですね、この話。
シリーズ2のコイルはそれぞれ4本ずつある配線が一本足りないんですね。シリーズ1のコイルには電源、アース、点火信号(ECUから)、そして...逆にコイルからECU、タコへと向かって送られるパルス信号の線。これらがありますがシリーズ2には最後のが無いんですね。良くコイルを見れば...ほんとだ無いわ(爆)。

ね、一本足りないでしょ(頭のネジがね、とは言わないで・爆)。
「知らないとは思わなかった」って皆に言われちゃいました(^_^;;;そりゃそうですよね〜ちょっと気をつけて見りゃ分かるもん。いかにこのコイルを取り付けた当時テンパっていたかが分かろうというものです。

んで、当然買いなおしました>コイル。あぁ。

しか〜し!
話はまだ続くんですね。
ロードスターは同時点火ですからコイルが2個ありますよね。カプラーは一緒ですから配線するときに、どっちがどっちだろうと悩んだことは無いですか?「片方のコイルとその配線に青い色の合わせマークがついているじゃん」そうそのとおりですね。しかしその色がコイルによって配線によって、左右が入れ違っていることはご存知ですか?(笑)。

見事に下死点で点火してバックファイアーを吹きまくり(笑)、しばらく気付かなかったんですが、あまりに凄い吹き戻しに流石におかしいと思って、ITCで点火を思いっきり遅らせるも全く変化なし...普通のバックファイアーなら点火を遅らせると敏感に変化するはず...んで気付きました。素直でプリティーでねんねな私は見事にこの合いマークのトリックに引っかかっていました。

んで、カプラーを入れ替えて...当然動きましたよ>タコメーター 当然じゃないですか、日本車だもん(笑)痛車ぢゃないよ
そりゃもう何事も無かったかのようにね。

だけど

めちゃめちゃ嬉しいっての

(^o^)
おかげさまで配線にも詳しくなったし〜

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