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-週末の楽しみ〜ROADSTER SIDE〜その壱
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6月17日(日) ソレックス50φを今積んでいるMSハイコンプ、スキッシュレス仕様に付けてみることにしました。1928で44φベンチュリーレスを試してみたい気持ちもあったので、どうするかかなり迷ったのですが...インマニの内径拡大加工をしないと50φは取り付けられませんから、両方試すことは出来ないのですね。 50φはただ者じゃない、街乗りじゃまともに走らない、そんなイメージもありますし、組んだばかりの1928プラス50φ=セッティングのたたき台全くなし、と言うのもちょっと心配なので、先に50φセッティングの経験を積んでおくことにしました。 原田商会製のマニ内径は45φですから、直径で5ミリ拡大しなくてはいけません。リューターで拡げていきます...たった5ミリ、と思ったらこれがなかなかの曲者でした。 下図はポートとマニの断面図です。ちょっと大袈裟に描いてありますが、イメージはつかめるでしょう? 青の部分が径合わせのために取り合えず削除してみた所です。かなり急なテーパーが付いてしまいました。これではどう考えても気に入らないので、なだらかになるように更に奥まで削り込んでいきました。
ポート入り口、インマニ出口には素の状態ではテーパーが付けられています(図でグレーで示した部分)。おそらく製造誤差により段が付くのを吸収する目的だろうと思うのですが、ポートを加工しようと思う誰しもが、程度の差はあれ削って滑らかに繋がる様にすると思います。今まで私の場合は赤で示した様に削っていました。妥協の見られる形状です、しかし実際やってみれば分かりますが、広く薄く面を取っていくのは結構難しいですよ。リューターを使うと段差が出来やすいし、ペーパーで削るのは時間が掛かります。 今回は、入り口が一気に拡大したことで出来てしまった急な絞りを吸収しなくてはいけませんし、気合い入れて滑らかな面を作りたいので、インマニをヘッドに取り付けた状態で全体的に削り込み拡大修正しました(図で紫で示した部分)。
できあがった状態です。横方向への拡大はポート入り口で50ミリとなるようにして、キャブからポート入り口まではストレート、横方向では絞られないようにしました。入り口拡大による急激な断面積変化を少しでも吸収させるためです。
できあがったマニをMSハイコンプエンジンに組むと...当然1928用に拡大した分の段差が出来ます(笑)。吸気抵抗になるのは明らかですけど、まあ良いやぁ(爆)
私はキャブリンケージにピロリンクを使用しています(何故か取り付け部のネジの長さが長すぎてぶつかってしまうので短く切ってあります)。50φのスロットルレバーもピロ用に改造してやる必要があります。スロットルシャフトからレバーを外し、ドリルで裏から揉んで元々付いているターンバックル用の受け(玉)を外します。
この様に半開きの状態でナットを外しましょう。
しかし実際にはシャフトはかなり靱性が高いので修正してもすぐ元に戻ってしまうのですが...何度かやっているうちに多少は良くなるのかな? 今回はインシュレーターにもこだわります。ミクニ純正は口径との差が大きく(径が大きい)円の中心のずれが有るのが気に入らないので他を探します。今回チョイスしたのはOER製。流石後発品、キッチリ50φで仕上がっていて素晴らしい(~o~) 取り付け部とスタッドには若干のガタがあります(ガタがないと取り付けに苦労するでしょうね)ので、スタッドにアルミテープを巻いてやることでガタを消し、取り付け時の口径のズレを無くしました。ガスケットもずれないように瞬間接着剤を少量付けてインシュレーターに貼り付けてしまい、はみ出した部分をカッターナイフで切り取りました。 失敗談:当初44用のインシュレーターを削って使おうとしたのですが...ミクニのインシュレーターは削っちゃいけないみたいです、削った面にCRCを吹き付けるとあっという間に染み込んでいきました(笑)。OERのは材質が違う(ベーク)ので削っても大丈夫そうなのですが。
50φ実装状態
あ。そうそう!! さてさて、実走でどう出るのか楽しみです<まだ引っ張るつもり(^_^;;;
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