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MSハイコンプ復活 親メタル編

僕が90年代(笑)に初めて組んだエンジン。


今は無きマツダスピードのハイコンプピストンと264カムを組み込んだノーマルボアのハイコンプです。
keigoのNA8Cに載ってるのと同じスペック、ずっと実家のガレージに放置してあったのですが何となく組みなおしてみることにしました。


ヘッドに問題があって、スキッシュを削り落としてしまってます。
その分面研入れて圧縮は上げてるんですけど、中間のトルクとツキが悪い。なのでこのヘッドではなく手持ちのノーマルヘッドを使います。


クランクの刻印を確認
#1から順に ・ A A A Cです。
ブロックの刻印は、
#1から順に ・ A A C ・でした。
クランク・ブロックとも、A<・<Cで、恐らく差はそれぞれ6/1000。

ところがメタルは全て#2でした。
ハイコンプ組んだ時にはメタルはそのまま使ってるので変わってないのですけど・・・。1,2,3が同じメタルになるのは分かるのですが、#4は厚いメタル(数字が大きくなる)5は薄いメタルが必要になるはず。


訳が分からなくなってきましたが、手抜きしないで(笑)自分で測定することに。
メタルを磨いて取り付けてプラスチゲージを載せます。

測定の結果、1,2,4がやや広く、3は適正。そして5がとても狭い。プラスチの幅が広すぎて20/1000以下ってことしか分からない。刻印もプラスチもまあ傾向的にはそれなりに一致してますので納得はいきましたが困ったのが#5。

クランクの振れも気になったので測定してみたところ、こちらは5/1000ととても優秀。今までで最高のクランクです。


手持ちのメタルを引っ張り出しましたが元のメタルが「2」なので、元々薄いメタル。
ちょっとだけ薄いブラックメタルを#5に入れ、1,2,4には#4を入れて再度プラスチで測定。
規定値の18〜36に対して#1,2,4はいい感じになったけど、#5がまだ狭いなあ。20/1000無い感じ。


クランクのジャーナルをデジタルノギスで測定してみると、確かに#5が他より明らかに太くて、プラスチ測定のミスじゃないことが分かりました。
でもこれ以上薄いメタルないし、前はもう少し狭いクリアランスで回ってた訳だし・・・このまま組んじゃいましょ。

締結してみるとなーんとなくいつもより回りが重たいような・・・気がしないでもないですけど。
ただ。ブラックだったら表面削れてくんで、それなりに当たりがついてくれないかなーと。


とっくの昔に廃盤のMSハイコンプピストン。裏側は純正ピストンと一緒。


リセスが無くまるで2ストのピストンみたいなトップ。ちょっと擦ったらカーボンは綺麗に落ちました。
今ならNB1のピストン使って面研なりで圧縮調整する気がしますが、エンジン降ろしてその日のうちにポン組みで圧縮11になるこのピストンは、当時は大変魅力的だったのでした。
重量測定したところ、最大1g差でした。何とかあわせられるかな。

ちなみにリングも純正と同じ。トップが内側の上角落とし、セカンドが外側の下欠き。
ともに低いリング張力で高いシール性能を得るための形状。でもBPのノーマルリングって結構硬い気がするんですけどね。だからブローバイ出ないのかな?


今回のコンロッドはもちろん純正。
在庫を適当に合わせて使うつもり。めんどくせーなー(笑)。





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