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ベースエンジン到着

銀ドラの2リッターのBPがブローしてしまって。
BPなら在庫が色々有るので、手持ちですぐに復活できるのですが。銀ドラは平成元年式の初期型NA6CEでして、以前から本来のエンジンであるB6を載せたいと思っておりました。銀ドラはブレーキ・デフがNA8C用になってるので、ペラシャ・ミッションもNA8Cのだと言い張ればBPで公認取るのは難しくないのですけど。
2000年に銀ドラを初めて乗らせてもらったときの「なんて回るエンジンなんだ」っていう感動が忘れられなくて。自分でもB6やってみたいなと。あのエンジンはフラットトップのファミリア純正ピストン、鬼面研でカムは272×2でした、回りやすいスペックですがそれ以上のものがありました。


話は十勝に戻ります。ブローするとテンション上がるのはチューナー特有の気質。
やること無いのでSTAGEの田畑さんに電話(笑)。

「いやーブローしちゃったよー。参った参った(全然参ってない)」
「うけるーwwwwwwww」

本気で笑ってます、この人。あんまりです(笑)。
「んでさー、B6在庫無い?昔はタダで手に入ったのに今ヤフオク見たら高いのねぇ」
「倉庫の奥の奥にあるよー。腐ってなかったらあげるよ」
んま。なんというナイスガイ(死語)。

ベースエンジンが手に入ることになったので、お次はメニュー。
純正ピストンか社外か。社外ならTODA。トップの盛り方がちょうどいい。コスト抑えるなら純正だけど、シリンダーが生きているのが条件。ボーリング必要なら81φまで上げないともったいない。でもB6 ,BPの純正ピストンはシリンダーがガタガタでもあんまりブローバイ出ないので、クロスハッチ消えた鏡面シリンダーに知らん顔で新品ピストン組んじゃってとりあえず楽しんじゃうって手もアリ・・・。

とかとか色々妄想しつつ、もう一方で昔からのロードスター仲間に声かけて銀ドラの新オーナーを募集してました。
最初に声を掛けたのがクラブの大将
しばらく前に事故でNA6CEを廃車にしてしまい、手元にエンジンだけある状態。そのエンジン載せて乗らない?って話してみました。10日ほど真剣に悩んで悩んで・・・残念ながら見送りに。
そのお断りの電話で思いがけないお話が。
「このエンジン使ってくれない?」
うん、って言えませんでした。どれほど思いが詰まったエンジンなのか、良く知ってます。
手放す予定の車に積んでいいエンジンじゃありません。

手放すことも考えると圧縮低めカム小さめ、素人でもトラブりにくい無難なラインでとりあえず復活させるかな・・・、そんなエンジン組むのってちょっと気分上がらないなあと思いつつ悩んでいたのですが。keigoが見つけてきました、新オーナー。tetsuさん。
MBWとは相当古い付き合いで、僕とは昔々の十勝サーキットブランチで会ってます。
ボロくなっては手放してで数台のロードスターを乗り継いできている人。現在所有しているNA8Cもボディーが腐ってきていて車検を期に乗り換えるか、でもパリッとしたのは高くて買えないし・・・と迷っていたそう。
tetsuさんの笑顔が見たい、そう思ったら本気でエンジン組みたい願望がムラムラと。



10月29日、折りしも独楽猫兄貴がウチに遊びに来てくれた日に田畑さんからの贈り物が到着。
段ボール箱に入ってエンジンが届いたのは初めて(笑)。
段ボールだもんで気遣いなしに横倒しされたらしく、箱の中がオイルでどろんどろん(ぎゃー)。
独楽猫兄貴と二人「まさかの田畑トラップwwww」とか言いつつ、いいタイミングでツマミ届いたねーって酒飲みつつ開梱してその勢いでヘッドはぐってみました。

残念。シリンダーは鏡面仕上げってました。


このエンジン、前期といわれるクランク先端が細いタイプです。キー溝が広がっちゃうという重大なリスク抱えたクランクなのですが、銀ドラはエアコンなんて無いので前期クランクで問題なし。
前期B6エンジンのクランクの「回る、硬い」って噂有りますよね。振れについて言えばこのクランクは確かに優秀で1/100でした。


そして本日、もう一基B6エンジンが到着。
tetsuさんが乗ってくれるんだったらと思い、大将にお願いしてエンジン譲ってもらいました。
81φピストンで1722cc仕様になってるチューンドエンジンですが、転倒事故を起こしてしまって逆さになってオイル供給ストップした状態で回ったため、子メタルとクランク小端部の状態が不安です。そこは田畑さんから頂いたエンジンのパーツと組み合わせて対処するつもり。
その他のパーツも二つのエンジンの良い方を使って組みます。贅沢だなあ。



今回は他人のエンジンなのでいつもよりコストの兼ね合いを強く意識したエンジン製作になります。必然的にあまり長命なエンジンは組めないので、次回の組み直し(さらにハードなメニューで)も考えつつ消耗品を含めてメニューを考え、出来る範囲でリフレッシュしてビルドアップしていきます。





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