TOP -週末の楽しみ〜ROADSTER SIDE〜その壱

10月20日(土)

そろそろ組みに掛かることになります。本組みの前に念のため仮組みしてしておきます。といってもボルトを始めとする幾つかのパーツが本番用では無いだけで、結構真面目に組んでいくつか確認していきます。

めちゃくちゃ部屋が汚い(^^;

まずはヘッドから、最初にバルブをスプリングと共に組み込み、燃焼室の容積を再測定しました。

結果は
#1 43.1cc
#2 43.6cc
#3 43.4cc
#4 43.2cc

今までの測定では60cc容積の注射器を使用してました。今回のは容積11cc、最小目盛りは0.2ccです。

当然11ccでは燃焼室にオイルが満たされませんので、5回に分けて注入する訳ですが、これが意外と面倒くさいのです(笑)。注射器の先の部分まできっちりオイルを満たし、筒の中に一切の空気が混入しないように気を使います。シリンジの引き具合も毎回10cc丁度になるように、丁寧に作業しました。
ちなみに写真の注射器の目盛りが一部消えているのは、筒を洗った際のアセトンが付いたためです。あっさり消えちゃうんですね。

前回(燃焼室加工が終わった時点で「43〜44から加工によって1cc増」と書いてあるはずです)より若干少なめの値が出てます。今までの測定では(最終的な測定の時点で思ったより圧縮が低くては話になりませんので)多め多めに読んでいった結果です。60cc注射器では読み方に手心を加える余地が有るって事です(笑)。対して今回の測定はビューレットには及ばないものの、かなり真剣です。
容積を合わせていない状態でも誤差は0.5ccですから、せめてこれくらいの気は遣って測ってやらないと、まともな容積合わせは出来ないってことですね。60ccの注射器ではちょっとキビシイ...

現状で燃焼室形状は完成していますが、全ての加工が終わった訳ではありません。
ピストン側の加工量をみてから最終的な削り量を決めるつもりでしたし、容積合わせもまだ行っていません。当然、もっとも大きい#2に合わせて他を削ることにします。最大容積誤差を0.2とすることとし、#1と#2に加工を加え43.4〜43.5ccまで拡大しました。

これで燃焼室加工は終わりです。燃焼室容積=43.5cc(±0.1)ということになります。
もしピストン側の加工無しで行けた場合の圧縮比は...
12.9

素敵。素敵過ぎます(^^;
もっとも、燃焼室形状を悪くしない範囲で削るだけで、さらに容積を0.5cc強稼ぐことも可能です。その場合の圧縮比は12.7くらいかな? これくらいならよく聞く数値ですね。
んが、やらない(笑)。85φボアでのノッキングが心配されますがこのまま行きます。最悪レーガスオンリーになっても良い(多分ならないと思いますが(^^; リッター1000円〜なので流石に街乗り出来んです)。踏み方次第でノッキングが出て、私以外の人がドライブできなくなったり、入れるガソリンによってノッキングが出て、トランクにオクタンブースターが欠かせなくなったり...しても良い。
フルコンを使った2次元点火制御が必要になるくらいはむしろ望むところです。

真似しないほうが良いと思われます(爆)。

 

メタルクリアランスの測定について以前書きました。
親メタルはプラスチゲージにて測定し、 子メタルはプロに頼んでボアゲージとマイクロメーターで測定してもらいました。じつはこのプロに頼んだ時に親メタルも参考までに測ってもらっていました。

 参考 パワーエンタープライズ社のHP。F1ブラックメタルの厚み、構造についても記載されています。

それらの結果を報告しましょう。

メイン #1 #2 #3 #4 #5
プラスチゲージ測定クリアランス 0.046 0.044 0.043 0.044 0.046 (mm)
ボアゲージ測定クリアランス 0.043 0.042 0.045 0.043 0.045 (mm)

思ったよりも誤差が少なかったです。とは言え、ブラックメタルのグレードは0.004刻みですから...ううむ。

コンロッド       (#4)
クリアランス 0.050 0.050 0.055 0.060(0.053) (mm)

表はピン外径=44.940mmとしてクリアランスを測定しています。コンロッドは新たに組み込むものですので、どのピンにどのロッドを組み込んでも良い訳です。ピンの中で#4だけ外径が太かったので(44.947mm)これと一番大端部内径の広いコンロッドを組みあわせるわけです。

これらの測定は親子ともブラックメタルの「3(緑)=薄い方から3番目」を使用しています。
んで、最終的に注文したのは、
メイン=「2(茶=0.004薄い)×5組」、コンロッド=「2(茶=0.004薄い)×2組、3(緑=テスト時と同グレード)×2組」です。送られてくるメタルの厚みはグレードの中でばらついている訳で、上手く組み合わせることでさらに詰められるのですが、それについては不問とします(笑)。メタルの表面に触れたくないので..「ブラック」が薄くなるのが嫌なんです。

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