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1200ケースとASケースの違い

デュアルリリーフってなんぞや?
ASにはリリーフバルブが二つあるのですけど、何のためなんでしょ。FLAT4-空冷VW テクニカルデータに解説が載っているのですけどどうも良く分かりません。


1200のケースを引っ張り出してきて見比べてみました。


これが70年以降追加された方のリリーフバルブ。


1200ケースには存在しません。


外してみるとこうなってます、油圧が一定以上になったときにオイルパンにオイルを吐き出す役目の、ごく普通のリリーフバルブ。


デュアルリリーフっていうくらいなのでもう一つリリーフバルブがあります。
なぜ2つ必要なのか?


1200にもこっちのリリーフバルブは存在してます。


外してみるとバネの長さが違いますけど構造は一緒、ある程度の油圧が掛かると開く普通のバルブ。


覗き込んでみると横穴があります。


底にも穴。


ちょっと分かりにくいですけど、前から見た図です。
リリーフバルブが閉じている間はオイルは黄色矢印のように流れます。リリーフバルブの入る筒の底にある穴の先はオイルクーラー。オイルクーラーからメインギャラリーに入りジャーナル→ピン他へとオイルが流れます。
一方でエンジンオイルが冷えていると油圧が高いためリリーフバルブが開き(水色四角)オイルは水色のようにも流れます。この先は直接メインギャラリーに繋がっています。オイルクーラーの管路抵抗があるので、リリーフバルブが開いている間はこの水色の通路を主にオイルは流れるわけですね。つまり、オイルクーラーへの流量を油温ではなく油圧でコントロールしているんです。へえ。
んで1200時代は元々がオイルポンプが小さくて、冷間時でも大した油圧が掛からないので、油圧コントロール用のオイルパンへと開口するリリーフバルブが必要なかったんですね。
ちなみにこのケースはフルフローフィルターの取り付けが可能なように加工されているので黄色の流れになります。純正の場合はオイルポンプからケース内を通って圧送されるので赤矢印の流れになります。1200のケースだとメクラされているのが分かりますね。
さらに、上記リンクからFLAT4のページに飛ぶと分かりますが、オイルはオイルクーラーを通った後にメインギャラリーのセンターメタル部分に出てきます。一方でリリーフバルブで逃がされたオイルはクランクプーリー側のオイルギャラリーに出てきます。どっちが良いかといえば当然前者。メタルの話で書いたようにセンターメタルは#1#4の2つにオイル供給しているから。なので純正オイルクーラーを廃止して外付けのオイルクーラーのみとした場合は、リリーフバルブからメインギャラリーへの通路を閉じてしまった方が良いです。その場合は純正オイルクーラー取り付け部は塞ぐのではなくこんな部品でバイパスさせる訳です(ブロックオフって商品名はミスリードの危険があると思う)。


ASケースは82mmストロークに対応して削りが入ってます。コンロッド大端部の逃げと、クランクの逃げ加工の跡が見えますね。


もちろん1200にそんな跡はありません。


クランクに焼き嵌められたギアで駆動されるギア。デスビ用です。


1200ケースに69mmクランク置いてみました。
無事に2110が出来たら次はこいつを組むつもりなのです。





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