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カムの選定と測定

手元にあるEngle_W-120とCROWER_61007、どちらで行くのかちょっと迷っております。
CROWER_61007
Performance level - Original - Rough idle. Strong mid-range and top end power for 2000cc engines or larger with increased compression.
RPM: 3500 to 8500 Redline: 9000
って能書きでして、正に今回の2110にはぴったんこ。
INがバルブリフト=0.481"(12.2mm)開度306°、EXがリフト=0.500"(12.7mm)、開度312°。 リフト量を見るときはカムローブでの値なのか、ロッカーを介したあとのバルブリフトの値なのかに注意が必要です。61007のリフト量表記は1.1:1ロッカーでの値で、ハイロッカーが使用出来るかは不明。

Engle_W-120
Hot street & off road, large displacement Engines competition Midrange+ power
って能書きでちょっとおとなしめ。
IN・EXともに1.1:1ロッカーで.バルブリフト=0.435”(11.0mm)、開度294°です。
W-120は1.25:1ロッカーも使用できます。

Complete Guide to Performance VW Camshaftsに社外カムシャフトの一覧が載っています。61007のリフト量はEngleのSuper_lift(308°で0.490"at cam)には唯一及ばないものの、300度をちょっと超える開度量のカムの中で最もリフト量が多い部類です。
その他開度に比してリフト量の多いカムとしてはEngleのVZ-35(309°で0.448"at cam)やGean_BergのGB320A(309°で0.445at cam)など。
61007は中間トルクが出そうで魅力的なんですよね(だから買ってあったんだけど)。


とりあえず測定してみますか。まずはW-120の曲がりから。
こいつは曲がりは0でした。素晴らしい。


続いて61007。こちらは残念な事に0.01が測定されました。0.005の曲がりですね。0.02が限度値です。


続いてカムのベースサークル測定。
W-120は29.85mm。


61007は26.83mm、何とW-120よりも3mmも小さい。ってことはプッシュロッドの長さが1.5mm長くなるってこと。
うーん、クロモリプッシュロッド買ってカットして・・・かぁ。ちょっと面倒かも。


カムボルトの頭にオイルポンプが擦れた跡がありました、おそらくワッシャーを付属のものからちょっと厚いのに変更したんでしょうね。


グラインダーで舐めてやりました。


カムローブのバリが気になったので180番のペーパーで擦りました。カムが減ってきた時に齧っちゃうとイヤなので。


写真を拡大して良く見ると分かるのですけど、クランク側のギアに2つ、カム側のギアに1つ刻印があります。


光明丹を塗ってギアの当たりを見ます。
問題無さそうですね。


カムシャフトのスラスト方向のガタ(=エンドプレー)を見ています。これはW-120、0.03でした。
61007はほぼガタが無くかつスムーズに回ったので測定せず。
整備情報だと新品時0.04〜0.13、限度値0.16です。カムメタルのリップを削ることで調整しますけど、少ない分には問題は無いと思うのでこのままでOKとします。


続いてバックラッシュ測定。


0.04です。整備情報だと0.00〜0.05、これは斜めギアでの値なのでストレートカットギアで0.04なら上出来でしょう。





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