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バルブシートカット

バルブシートには既に手が入った形跡がありました。

45度当たり面が絞り込まれてバルブが糸当たりになっています。
これはもちろんいい事なのですけど、問題が少し。
相方のバルブの当たり面が凹んでしまっているのと、当たりが内側すぎてバルブの傘径が使いきれていません。

いつもドラさんにお借りしていたのですけど、自分で揃えることにしました。結構な頻度で使ってますし。

空冷vwのバルブガイドはやや緩めの事も多く、ガタがある時にも対応できるタイプのシャフトを追加しました。
割りが入っていて、頭のネジを締め込むことでシャフトが太りきっちりと固定できるようになります。

度数は15、30、45、60です。
それぞれの度数の1つの刃をオプションのスムーズタイプに変更しました。ちょっと長いのがそれ。

バルブの当たり面を外に1mm程度広げますので、60°の刃で思い切り削り込む必要があります。何度も調整式ステムシャフトが確実に固定されていることを確認しながら慎重に削り込んで行きました。
# 60°を削る際にシートカッターとバルブステムが干渉するため、シートカッターを詰める必要あり。一つ上の写真で赤の斜線が引かれた部分です。

ザクッと削り取られたのが分かりますね。

各角度面を削ったら光明丹を塗ってバルブの当たり面を確認します。

バルブに出来ていた黒い溝の外側で当たっていてる事が分かります。
最後に60°面とポート面との繋ぎをリューターでなだらかに削り込んで完成。これでバルブ径を使いきれるようになり、溝のできてしまっていたバルブも再使用が可能となりました。
# バルブスプリングのセット長が変わるので、その点は気をつけないといけません。

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