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バルブスプリングセット長測定

バルブシートカット、結局さらに進めてかなり限界近くまで45°面をバルブの外側に追い込みました。


シートの外周近くまで削りこまれているのが分かります、バルブシートが大きく見えます。
間違いなく吸排気効率向上に役立つ加工です。


バルブスプリングのセット長を確認しなくてはいけません。
ロードスターのエンジン用の測定工具だとバルブの直径が細いのでボール盤での加工が必要でした。


8mmの刃で掘ってバルブの頭が逃げるようにしました。


デプスゲージを突っ込んでバルブの頭までの距離を図ります、この測定用の工具の長さが70mmなので、そこからバルブ頭〜リテーナー下面までの距離を引き算するとバルブスプリングセット長が出る理屈です。


バルブ頭〜リテーナー下面までの距離はIN/EXで異なっていました。


「剥がれない」と悩んだバルブスプリングシートリング。磁石を使って掴もうとするのですけどぴったり吸い付いてて剥がれてきません…。とりあえずシートがくっついたままで測定を行いました。


かなりの量のシートカットを行ったせいか元々そういうものなのか、当初バラツキが比較的大きめでした。セット長が他より短いバルブシートを何箇所かやり直し、さらに削り込んで出来るだけ合わせた結果がこちら。

もし仮にバルブスプリングシートを一切入れずにバルブスプリングをセットした場合のセット長はこうなります。
in 測定値 シム厚 スプリングセット長
1 26 0 41.2
2 26 0 41.2
3 26.76 0.75 41.19
4 26.32 0 40.88
ex 測定値 シム厚 スプリングセット長
1 26.58 0 40.22
2 27.08 0 39.72
3 26.94 0.4 40.26
4 27.14 0.4 40.06


バルブスプリングレートを測定した結果と合わせて悩みます。


当初はデュアルスプリングのアウターのみを、この調整用のシムを重ねて使うことでシムアップして用いるつもりでした。しかしですね...


この写真で分かるように、バルブスプリングは外側がヘッド側の窪みに接することで位置決めされるんですね。もしインナースプリングがあれば内側でも固定されるので問題ないでしょうけど、アウターのみ使う場合はシムアップによって窪みが浅くなるとスプリングが脱走してしまう恐れがあるような(^^;;;。

うーん、これはなかなかややこしくて面白いことになってきたような。





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