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-週末の楽しみ〜bug SIDE〜3
-週末の楽しみ572続バルブスプリング検討随分探して、やっと使い物になるデータを発見。Eibachのウェブサイトに色んなエンジンのバルブスプリング諸元一覧がありました。一度に多くのバルブスプリングを比較検討できるのでとても参考になります。一番上に「Competition Push Rod Engine Applications」ってのがありまして、流石に競技用なので恐ろしい硬さです。 セット圧で最低でも150 lbs程/フルリフトで500〜700 lbs。 ドラッグ用だとセットで300 lbs、フルリフトで800 lbsを軽く超えてます。 # 2.2で割るとおおよそkgfになります。 まあ、これは横に置いておいて通常チューン用のラインナップを見てみます。 「Domestic Applications(complete engine sets)」つまりアメ車用だと、まあ様々ですけど、 セット圧で100 lbs〜150 lbs/フルリフトで200〜280 lbs。 国産と比較すると硬いですね。 手元に有る出所不明のデュアルが(セット長にもよりますが)55kgf/110kgf程度とちょうどこの辺りの値なので、アメリカン人の考えるバルブスプリングってのはこんなもんな硬さになるのかなという感じ。 一方で「Import Applications(complete engine sets)」を見てみますとホンダや欧州車が出てまいります。 セット圧は大体80 lbs前後、フルリフトで170〜240 lbs位。 アメ車と比べるとセット圧はかなり低め。フルリフトの圧にはリフト量も関係してくるので(同じサスレートでもリフト量が多くなると自然に圧も上がってくるので)一概には言えないもののやっぱりアメ車のが結構高い。 お、ロードスターのエンジン用もあるんですな。デュアルもある。 セット圧で75 lbs、フルリフト210 lbs。 セット圧もバカみたいに高く無いし、11.7mmリフトさせてMAXで100kgf切ってるので、カムリフト上げたらコイルバインドしちゃった、なんて場合にはかなり魅力的なチョイスになるんではないでしょうか。 それはともかく空冷vwに流用できそうなの無いかな〜と探してみると。 BMW E46用が外径30.05で空冷VW用に近く、 セット長37mmで79 lbs/フルリフト10.5mmで168 lbs。 仮にセットを1mm伸ばして28mmとし12.5mmリフトのカムを使うと、セット圧が少し下がり、最大リフト圧は逆に少し上がっていい感じになりそうです。アイバッハのパーツナンバー:25435.116 で「Set of 16」って書かれていますので4気筒の318用ですね。ただしスプリング内径が16mmと、空冷vw用のシングル内径(=23.3mm)に比べてやけに小さいのでリフターの加工が必要。それでも純正中古なんかが安く手に入るなら、そんなに大幅にレート変わらない気がするので試してみたいところ。 その他「おっ」と思うのがPorsche 911 Air Cooled用(high liftじゃない方)のデュアルで、内径=17.6mmは空冷vwとほぼドンピシャで同じ、直径31.6mmは空冷vwより僅かに大きいだけで無加工でそのまま使えそうです。やはり空冷vwとは親戚ですね。 セット圧55 lbs(=25kgf)@36.5mm、11mmリフト時点で183 lbs(=83kgf)@25.5mm。 セット長を約37.5mmと1mm伸ばし、リフト12mmのカムを使うと、 セット圧で40 lbsちょい/最大リフトは変わらずで183 lbsになります。kgf表記だと18kgf/83kgf。フルリフト圧は狙っていた辺りで、考え方がポルシェに近い事が判明して嬉しかったりしますが、vw純正の値をここで再度確認すると セット圧30kgf/フルリフト70kgf(12mmリフト時)なので、流石にこのスプリングではちょっとセット荷重が低すぎるかな…BPでも23〜24kgfですから。 空冷ポルシェのセット圧は空冷vw用より低いんですね。これは意外でした。 うーん。 まだまだ悩めそうです(^^;;;; TOPへ |