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リテーナー比較

バルブスプリングコンプレッサーがずっこけた拍子に異次元に吸い込まれしまったリテーナー。
いずれポロっと出てくるんでしょうけど、それまで待ってる訳にもいかないのでヤフオクでジャンクのリテーナーを買いました。

まあ、このトラブルが起きなくても後学のために買っておこうかと思っていた商品だったんですけどね。タダみたいな値段だったし。
全てデュアルスプリング対応で、4種類あればどれかは使えるんじゃないかなっていう。

BUG_PACKのチタン。
ノギスでの測定なのでアレですが、バルブ頭～リテーナー下面までを測定してみると。
厚み1.6／出1.7＝3.3mm

BUG_PACKの鉄。バルブの頭がほとんど出ません。
厚み1.85／出0.5＝2.35mm
おまけにリテーナー自体も薄い。

GENE_BERG。
厚み2.65／出0.9＝3.55mm
このリテーナー、全高が低いですね。測定してみると10.6mm。バルブガイドまでの距離が稼げそうです。バルブガイドをカットせずにハイリフトカム・ハイロッカーが使えそう。
ちなみにBUG_PACKクロモリは12mm、チタンは12.25mmでした。

KRE。バルブの頭がかなり飛び出します。
厚み2.9／出2.35＝5.25mm

すっ飛ばしたのはエキゾースト側なので、元々のリテーナー（正体不明）は3.2mm。ちなみにインテーク側は2.8mm、この違いはもちろんバルブのコッター溝位置の違いによるもので、リテーナーはインテーク・エキゾースト共通です。

元のリテーナーの値に最も近いのはBUG_PUCKのチタンですが、一個だけ妙に軽いってのはどうなんでしょうね。回転運動している訳じゃないので別に良いか？って気もしますけど。

BUG_PACKのクロモリはセット長が1mmも伸びるのでデュアルでレートを落としたい時や、リフト量の多いカム・ロッカーを使いたい時に良いかも知れない。逆にKREのはどうやって使うんだろ。2mmも短くセットされちゃうと使いようが無いような。純正ヘッド用じゃないのかな？もしくはそれ用のコッターがあるのか。
# コッター、vwの世界だとキーパーって呼ぶんですけど、3本溝と1本溝があります。ウチのは3本溝なのですが、角度と直径が異なるようで、1本溝の方が大きいらしい。BUG_PUCKの2つ共とKREのリテーナーはどうもこの3本溝のキーパーにしっくりと馴染んでくれないので、もしかすると1本溝用かもしれないですね。

GENE_BERGにスプリングを当ててみたところ、キツすぎです。スプリングなので無理やりねじ込めないことも無いのですけど、ボール盤にくわえてヤスリで削ってみました。結果、ちょっと薄くなって厚み2.55／出0.9＝3.45mmと元のリテーナーと近くなりました。リテーナー表面には硬度を上げるための処理がされていると思うのですが。そのまま使うとスプリングの当たり面が荒れるかも知れないですけど、ヘッドカバー開ければチェックは簡単に出来るのでまあ良いかなって思ったり。
でも結局、GENE_BERGを削らずにそのままバルブスプリングにねじ込んで使う事にしました。微妙な個体差なのか中古だからなのか、7つのうち比較的素直にはまってくれたのを使いました。

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