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エンドプレイ仮測定

空冷vwエンジンにはスラストメタルがありません。


代わりにフライホイールに一番近い、この輪状のメタルの耳がクランク及びフライホイールと擦れる事でスラスト方向のクリアランスを規制しています。


青がメタル。当然ブロックに固定されています。
フライホイールとクランクウェブの間の距離-メタルの前後長がスラストクリアランス、空冷vwの世界で言うところのエンドプレイです。


なので、メタルの前端からクランクの前端までの距離を測って・・・(9.39mm)


フライホイールのクランクが取り付く部分の深さを差し引きすると(8.13mmでした)、必要なシム厚が求められる理屈。


シムはこんな感じで入ります。


原則三枚入れる事になっていて、0.24、0.30、0.32、0.34、0.36、0.38mmと色んな厚みのを組み合わせて求めるクリアランスにします。


三枚まとめて厚みを測定してみると1.13。ということは
9.39mm-8.13mm-1.13mm=0.13mm、が現状のエンドプレイ。
ヘインズを見てみると0.07〜0.13mmが新品の値、0.15mmが摩耗限度値なので・・・ギリギリ。最も厚いシムである0.38mm×3=1.14mmなので既に調整幅のほぼMAXの厚さなのになあ。
仮に0.30mm×4=1.20mmだとエンドプレイ=0.06mmでちょい狭くて怖いし。

まあ、これはあくまでも仮測定なので。
ショートブロックが組みあがった時点で、ダイアルゲージをセットして実際にクランク+フライホイールを前後に動かしてみて、最終的なシム厚を決定することにします。





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