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-週末の楽しみ〜bug SIDE〜3
-週末の楽しみ588ディープスタッド3番の上/フライホイール側の一箇所だけディープになっているスタッドボルト。この理由が分からなくてしばらく情報を集めていました。 1200ケースは全てのスタッドが同じ深さです。 件のボルト穴の反対側に何があるのかというと・・・。 ケーススタッドが割りと近い位置に居ます。 ネジ山の始まりがケースの表面からどれくらい落ち込んでいるのか測定、32mmでした。 穴の底までの長さ=58mm。 おおよそこの辺りまでシリンダースタッドが刺さっているわけです。 おそらくケーススタッドと「オーバーラップ」しているはず。 ケーススタッドは内側に向けて引っ張られています。 一方でシリンダースタッドは燃焼圧力により外側に向けて引っ張られます。 オーバーラップさせることで引っ張りあう力によるケースの割れを防止しているのです。シリンダーは左右で前後にオフセットしているため、左バンク側のケーススタッド及びシリンダースタッドは右側ケースに比べてケース前側に寄っています。なので1番側は十分な肉厚があるためこの処置が必要ありません。 社外のケースで追加加工の溶接によりフライホイール側から3番裏側が補強されている事がありますが、同じ目的です。 スタッドボルトのお掃除を行います。 ヘッド側のナットがネジロックで固定されていました。 ケース側は刺さっていただけ。 いちいちダブルナットを掛けないとボルトを回せず、ダイスを通せないので手間が掛かります。 もちろんナットにもタップを通し、ワッシャーは面を出します。 綺麗になりました。 何故か一本足りないんですが・・・(後でタップ/ダイスを入れている工具箱から発掘されました)。 TOPへ |