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ロッカーアームジオメトリ検討

バルブシートカットを大きめに入れたため、バルブの突き出し量が増え、ロッカーアームジオメトリが狂っているはずです。
最終的に平均でIN+1.7mm、EX+1.4mm突き出してます。
ロッカーアームスタンド下にその厚み分のシムを足して、ロッカーアームアッシーを持ち上げてやれば元のジオメトリに戻る訳。もちろんその分プッシュロッドも長くしなきゃダメです。


これがそのシム。1.52mm/0.76mm/0.38mmが各四枚セットになっています。


こんな具合に入ります。


スイブルヘッドアジャスターとバルブ頭の接触点はリフトするにつれて変化します。この動きによりバルブが回転するんですね。バルブをシートに均等に当てることを考えるとバルブの回転は必要なのですが、この回転運動はスイブルヘッドアジャスターのバルブに対する軸方向のオフセットのみならず、ストロークに伴う接触位置の変化によっても起こされるんですね。
そしてその接触位置の変化量は、アジャストスクリューの突き出しが増える程大きくなります。純正のアジャスティングスティングスクリューだとこの突き出しは限りなくゼロにできますが、スイブルヘッドとどうしてもボールの分高さが出てしまいます。
スイブルヘッドのボール部の負荷とバルブ頭の摩耗を考えると変化量は少ないほうがいいので、基本的にはプッシュロッドの長さ調整で合わせて、最小限の調整をスクリューで行う、というのが正解でしょう。


こちらはTheSambaのとあるスレッドから頂いてきた写真。
このタイプのロッカーアームだとバルブの頭と接する面から伸ばした線は常にロッカーアーム軸を通るので、どれだけシムを入れれば良いのか簡単に知ることが出来ますね。

# 20015.12追記;以下、読むに値しません。写真での検討は不正確で意味をなしません。


まず0.38mmの一番薄いシムを入れて、現状確認してみることにしました。バルブクリアランスは0にセット。
最大リフトと、リフトゼロの写真をそれぞれ撮り、最大リフト時点でのスイブルヘッドアジャスターの位置をリフトゼロの写真の上にオーバーレイします。


Aがリフトゼロ、Bが最大リフト時点でのスイブルヘッドアジャスター本体の角度。


分度器をさらに重ねて計測してみると、
A=76°
B=96.5°
理想的にはリフトの中間でちょうど90°になって欲しい訳ですので、これだとシム厚が足りてないって事が分かりました。
実際にはスイブルヘッドアジャスターが角度を吸収するのでこのまま使うこともできますが…どうしようかな。やるならプッシュロッドも買わなきゃなので、ちょっと迷うところです。


試しに画像で遊んでみます。
バルブと接する側を固定して、ロッカー軸側を持ち上げます。青いラインがNEW。
結構なシム厚が必要になりますね、これ。およそリテーナーの鍔の厚み位ありますから3mm弱ですかね。手持ちのシム全部足すと2.66mmになりますけど、何となくそんなに入れちゃいけない気がします(笑)。
スイブルアジャストスクリューの突き出しを減らせば、結果としてロッカーアームがいわば「少しストロークした位置」に来るわけで、その分角度が変わります。分度器当ててみると2度くらい。その分はシムを減らせますね。





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