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-週末の楽しみ〜Weekend Carpenter SIDE〜
-週末の楽しみ642法面解消+民地石布設4年も前に芝を貼ったのを最後に、そのまんまやりかけで放置されていたお庭。それなりに芝の手入れはしていますが、なかなかゴルフ場みたいにびっちり濃密に育ってはくれないものですね。 枕木の上下を間違えたらしくて、端が反ってしまったし。 ずっと気にかかっていたのが、擁壁側の隣地との境目。擁壁のすぐ下になる僅かな細長い土地はお隣さんの物。うち側の土地の方が高く、法面になっています。この法面のせいで庭をスッキリと仕上げることができません。間には排水溝があって、それ自体は自体は土で自然に埋まってしまっていて機能はしていないのですけども、だからといって安易に埋めて平らにしてしまうわけにはいかず、どうしたものかと思っていました。 写真奥に小さな木が見えます。隣からの苦情に対応して伐らざるを得なかった山桜のひこばえです。けっこう幹が太くなりました。何年経ったら花をつけてくれるんでしょうね。 その山桜のある辺りの排水溝は初めから平らに埋まってしまっていました。掘り出していくと桜の根が次々出てきます、確かに隣地にも侵入していたでしょうし、苦情もごもっとも。 また太いのが出てきました。Keigoがゴムボーイでカットしてくれています。 Done. 当初は排水溝をそのままに、L型のブロックを使って法面を解消するつもりだったのです。しかし見積もってみるとかなりの金銭的負担になることが分かり、擁壁側のお隣さんに許可を得て透水チューブを使わせてもらうことにしました。ゴルフ場なんかで見かける、水はけの悪い土中に埋めて地盤からの排水に使われているあの黒い穴あきチューブです。 チューブの穴から土が中に落ちていかないように、透水シートでチューブをくるみます。 んで排水溝の中に埋めてやります。染み込んだ雨水はこのチューブを通って元々意図されたのと同様に流れていくって寸法。この写真の奥側から手前へと流れるはず。 でも実際のところは、この奥側のお隣さんは許可なくこの溝を埋めてしまってたりしますのでそっちからは水は流れてこない(笑)。 そしてこのチューブの先の排水溝も自然に埋まってしまっていて、このチューブの役割って一体(笑)。ご近所トラブルを防ぐための一手間ってところです。ちなみに費用はチューブ一本1,000円×4本。 埋め戻してと。 境界石から糸を張って確認してみてびっくり。お隣さんの物だとばかり思っていた排水溝、うちの敷地内にありました。この奥側の隣人さんの塀(と、土留め)がとっても控え目な位置に立っていたのですっかり勘違いしてました。排水口はうちの敷地内に降った雨水を自地内で処理するためのものだったんですね。 まあ、とにかくこれで法面は解消できましたので庭づくりが可能になります。 奥に民地石が並んで置かれています。平らになってしまったので、一応民地石を入れて境目を明確にします。これもご近所トラブル防止のため。勝手にお宅の土地をつかったりしてませんよ、という意思表示。とっても日本人的です(笑)。この細長い土地は擁壁に降った雨水を飲み込ませるために存在してますが、上の住民にはとってはこの土地を目にする機会すらほぼないでしょうね。 砂とセメントをネコの上で混ぜ合わせます。 配合具合は・・・なんというかとっても感覚的でこんな色になればOK、みたいな(笑)。 セメントと砂を混ぜたやつ「バサモル」を敷いて、民地石を付けていきます。 Keigoがやってるのを見てるととても簡単そう。貼った糸に合わせて水平器で水平を見ながらハンマーでコンコンコンと叩いて沈めていくだけ。 ある程度の距離まで行ったところで、ひしゃくで水を掛けてやります。 水を吸ったバサモルをコテで押さえていきます。 するとこうなりまして、抱きが完了しました。 ちなみに新築建てた時に住宅メーカーがサービスで入れてくれる民地石はインチキな作業がされていることが多く、しばしば後々転がっちゃったりします(笑)。 民地石間には隙間が開けてありますので、目地を入れます。 バサモルに予め水をいれ、ある程度の硬さにしたモルタルを手に取り、ギュギュギュと押し込んでいきます。 ちょっとずつ水を入れてこねて、程よい硬さにします。味噌汁に味噌を入れるときに似ていて、ちょっと入れすぎるといきなりNGになりますのでちょっとずつ調整。 んで目地コテで目地を整えます。この時見ていてすごいなーと思ったのが、測ったわけでもないのに目地の太さが完璧にどれも同じです。 目地コテ一本だけでOK。下手くそだとちょっとずつ幅の違うコテが幾つか必要になるそうな。 見てるとほんと簡単そう。 終わったらスポンジでお掃除。 これで法面解消+民地石布設は完了。 試しに山桜の切り株の周りにカーショーで使ったウッドチップを撒いてみました。笑ってしまうくらいに少ない。思ったよりもはるかに少ない面積しか覆えませんでした。 さてどうしたもんですかね。 TOPへ |