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フェンス設置 1

庭のお隣さんとの境にフェンスを建てることにしました。
植物を植えたいので、隣に枝葉が行ってトラブルにならないよう、予防策を打ちたいのです。ハニーが和風が好きなので、それに合わせて竹垣を立てる事にしました。


基礎になる部分、フェンスブロックor羽子板ブロックというチョイスがあります。選んだのはフェンスブロックです。600mmの長めのタイプです。
柱の素材を何にするか、随分悩んだのですが、腐らないようにアルミの角材を使うことにしました。アルミ角材ならフェンスブロックの穴に挿して、そのままコンクリートで固めてしまえます。木だとコストは4分の1になるのですけど、耐用年数が。腐って安全性に問題が出たりすると心が折れそうなので。

# 2021.06.20 追記
凍結する地域では木をそのままフェンスブロックに刺すのは絶対にNGです。しみ込んだ水分が凍結して膨張し、確実にフェンスブロックを爆裂させます。春になったら漏れなく爆裂してます。
もしも木を使うなら、フェンスブロックに金属の受けを刺し、受けに木を接続するようにします。
/追記


フェンスブロックを入れるための穴を掘ります。竹垣を試験用で一枚だけ購入し、質をチェック。W88cm×H190cm Amazonで9,936円(送料無料)、問題なかったのでそのまま採用に。実測したフェンスと柱の幅にちょっと余裕を足した945mmピッチでブロックを入れていきます。
掘ってみるとまた出てきました、ヤマザクラの根っこです。でも本体を伐ってからかなり時間が経ったので脆くなっていました、ノコで右下で切れ目を入れて左上に持上げたら折る事ができました。


ここにも根っこが。
黒いシートは防草用。敷いた砂利は透明感のあるクリスタルとかそんな名前で売られているやつ。これがまたけっこう高くて、この広さでも数万円使う羽目になりました。


菜園の端のレンガの抱きをKeigoがピッチハンマーで欠いているところ。


ちょうどここにフェンスブロックが来るのです。たまたまぴったり。レンガをいじめなくて済んで良かった。


まずは4本掘りました。午後からの作業だったため、必要な9本全部を今日中に入れるのは無理。穴掘りはここまでにしてフェンスブロックを入れていきます。
ヤマザクラの根元は「ピンコロ」でクルッと囲んでいます。固定はしていなくて置いてあるだけです。ピンコロのサークルの内側はウッドチップ。


一番奥から決めていきます。
Keigoが右手に持っているのは「バリ」。よく犯罪に使われる「バールなような物」の正体がこれ(笑)。 このバリ、この作業の必需品かも。目的外使用なのですが、様々に活躍します。この写真だと僅かに高すぎる床を欠きとるのに使っています。


長さも色々あると良いです。


穴の底にはバサモルを敷きます。
何も敷かずにそのままフェンスブロックを置く業者もいるようですが、Keigoはこうしているそうです。


よく見かけるポルトランド業務用セメント。
水は入れずに砂と混ぜただけのバサモルの状態で穴の底に敷きます。


既に設置できているのと、新しく付けるのとに木を渡して水平をチェックします。


フェンスブロック単体での水平もチェック。床のどっち側をどれくらい減らすor足せば頭がどう動くのか想像しながら、さっきのバリでバサモルの量を変えていく訳です。


フェンスを置く位置が穴の壁側ギリギリだとバリも入らないので、内側からバリを入れて調整したりも。
これはかなり経験が必要ですね。ロードスターのリア側のアライメントをいじってる感じです。一箇所いじるとキャンバーとトーが同時に動く感じ。見ていると上手いもので、見事に誤差0で設置していきます。すごいなあ。


終わったら上からひしゃくで水を掛けてやるとバサモルが固まりますので位置が完璧に固定されます。 横から土をドサドサ入れて踏み固めても大丈夫。横の土は時間とともに沈んでいきますけど、フェンスブロックの下には沈む空間は無いので将来的にも狂いません。


竹垣はこんな感じのです。耐用年数が7〜年程度。ずっと使える人工竹垣も考えたのですけど、実物を見るとお値段4倍程度するのにとても質感がしょぼいので却下。どう見ても偽物にしか見えない。それなら傷んだら入れ替えていく方がいいや。柱さえしっかりしていれば入れ替えはそんなに大変じゃないでしょうし。エイジングも楽しめそうですしね。


全部建ったらガラッと庭の雰囲気が変わりそうですね。


翌日。


この日のうちに柱を立てるところまでやってしまいたかったのですけど、残念ながら午後から雨の予報。8時から始めて昼で終了することにしました。Keigoが残りのフェンスブロックをやってくれて、4時間で残りの5本全部付け終わりました。さすがです。
手前側は木の根っこが出てこなかったので、順調だったそうな。ただ路盤の硬さには改めてびっくりしてました。昔書いたようにこの土地は支笏火山の火砕流で出来ているので均質で強度が高いのです。


埋め戻してしまうと掛けた労力が見えなくなります。
覗き込んでみると深いなあ。長くても材料代の差は僅かですけど、労力はぐっと増えるので安く上げるため450を使うことも多いそうです。


その間僕が何をしてたのかと言うと、柱と竹垣を繋ぐ金物の作成と固定。
ブロンズ塗装されたアルミのフラットバーを高速カッターで切断し、ボール盤で穴あけして部品を製作。
柱に穴を開けてブラインドリベットナットでネジ穴を作って固定しました。


柱は60角の黒木目塗装、長さは2405でお値段張ります、1本8,635円(Yahooショッピングで購入)。うっかりミスをしないように慎重に慎重に。


無事に全部完了しました。
竹垣側との接続穴を開けていないのは、竹垣と柱の間に2.5mmの誤差を見込んでいて、現物を合わせながら誤差を吸収するため。かさばる竹垣が早く届くと邪魔くさいので、作業する日までは手元に実物は無いのです。
結局インターロッキングは民地石まで延ばしました。この方が締りが出ますね。手前側には菜園を新設、レンガを2段で積んでいます。今までの菜園には木を植えるのでコチラがトマトや胡瓜用になります。広いな。


うーん、楽しみ。





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