TOP -週末の楽しみ〜ROADSTER SIDE〜その弐

サイドブレーキ固着

ずいぶん前からなのですが右リアサイドブレーキが固着気味でレバーを降ろしても解除されにくくなっていました。
サイドブレーキワイアーが繋がっているオペレーティングレバーとキャリパーの隙間に油脂を流し込んだら改善したのが数年前、同じ事を今回も試したのですが今回は改善せず。とうとうサイドが使えなくなってしまったので仕方なくOHすることにしました。フロントブレーキのOHは経験ありますがリアはサイドの機構が内蔵されているので複雑なためちょっと逃げ腰でした(^^;


ロードスターのリアブレーキは(特にNA6で)スライドピンが固着する事が良く知られています。スライドピンとキャリパー本体間には袋状のダストブーツがあり、その中に油脂を入れることで固着を防いでいるのですが初期のNA6はこのダストブーツが破れやすかったらしいです。しかし、私の車はNA8ですのでダストブーツはすでに対策品になっており、ダストブーツの損傷はなく当然スライドピンのトラブルは起きていません(茶色く見えるのは油脂)。他にサイドブレーキ固着の原因となりがちなのはワイアーの錆びですがこちらも動きは正常でした。やっぱりオペレーティングレバーの動きがおかしいようです。


赤で囲った部分がサイドブレーキのワイアーが掛かる部分。


裏返すとこうなってます。

サイドブレーキを引いた状態。

リターンスプリングを外しオペレーティングレバーを外しに掛かります。隙間にマイナスドライバーを入れてこじると5mm位まで持ち上がります。しかしこれ以上は抜けてきません。ピストンを外す必要があります。

ピストンはピストン裏側の例のピストン位置調整ネジ(アーレンキーで回す奴)を回していくと押し出されてポコッと外れます(フルードがこぼれます)。写真を撮り忘れたんですがピストン裏側にはピストン位置調整ネジが噛むようになっており、さらにネジ部とピストン本体はスプリングを介してフローティング構造となっています(じゃないと油圧掛かってもピストン動かないですよね)。見て初めて構造を理解できて(^^; ちょっと感心しました。サイドブレーキはオペレーティングレバーが回ることで偏心カムを介してピストン位置調整ネジが押し出されてピストンを押すようになってるんですね。

シリンダーを覗き込むと真中にピストン位置調整ボルトとその周りに...スナップリング発見。
あらら。こんな長いくちばしを持ったスナップリングプライヤーの持ち合わせが無いなぁ。

どうしようかと思いながらオペレーティングレバーをひねっていると..徐々に動きが軽くなってきました。このまま戻してもとりあえず大丈夫そう(^^; まあ、また近々固着するんでしょうが、それまでに工具(とシール類など消耗品)を揃えておくって事で..今回はこのまま元に戻してしまいました。

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