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玄関収納棚製作_3

ハニーがどうしてもプライウッドの断面がイヤだと言うのです。


これ。
僕的にはこのままニスで仕上げてしまっても一向に構わないのですけど。


対処の方法はふたつ。
1:シナテープ
2:パテ


まずパテを試してみることにしました。理由は、断面が必ずしも完璧に平らでない場所がある事。複数の箱を合体させて構成しているので、箱と箱がぴったり合ってない部分があるのです。
パテを使うとその段差が多少なり埋まるので、もしパテ作戦がうまく行かなかったら、パテの上からシナテープを使う手が残されています。


薄く薄く塗りつけていきます。


パテを塗ってプライウッドの目が見えなくなると、逆に段差があるのが浮き彫りになります。これでも相当丁寧にカンナを掛けているのですけど。この段差にシナテープが追従できるかどうかが自信もてなかったのです。


パテが乾いたら80番のサンドーペーパーで削ります。


削られた部分とそうでないところで色の差が出ます。濃い目の色を塗るつもりなのでそこはあまり気にしない事に。


プライウッドっぽくなくなってきました。


木の部分はダークブラウンのオイルステインで、パテ部分は黒の水性ニスで塗りました。
塗料を変えている理由は、染み込みやすさの違いです。針葉樹合板は強く塗料を吸い込みます。一方でパテは弾いてしまいますので、双方に同じ塗料を使うとパテ部分が極端に色が薄くなってしまいます。パテに黒を使えば、下のパテの色が透けてちょうどダークブラウンになります。

コーススレッドの頭を隠しているパテ部も色の違いが目立つのでオイルステインの上からさらに黒を塗って色合わせしていきます。こんなに差が出てしまうと知っていたらパテ盛の時点でもう少し慎重になるべきでした。パテの適用範囲をギリギリまで狭くしておきたかったところです。


針葉樹を桂剥きした時に出来る個性的なトラ模様。ステインで塗装するとさらに強調されます。好みが分かれるところ。


どういう仕上がりになるかとても心配だったパテ部分、意外と木っぽい風合いになりました。この色が出るまでに3回ほど重ね塗りしています。油性ではなく水性ニスを使ったのはたまたま手元にあったのが水性だっただけのことです。
合板部分は1度塗りして20分ほど置いて拭き取っています。


マスキングしましたがところどころはみ出してしまったので漆喰を塗り直してリカバー。最初の漆喰施工から何年もたっていますが、乾くと色がピタッと合いました。


色目が近くなったおかげで、バッテリーチャージャーが入ってる棚の後付け感が減ったかも。


めんどくさかったですけど、まあ塗って正解でしたかも。





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