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マフラー修理

お盆休みに、アメリカから来てくれたハニーの両親と一緒にドライブしてたら。マービーのマフラーが折れて落ちました。
よりによってこんなタイミングで。


段差を越えるたびにガコンって言うのでどうしたかと思ったら、サイレンサーの後ろでボッキリ折れて、ハンガーにぶら下がりホーシングにぶつかってました。
右側が折れたところ。


フランジとの繋ぎ目もほぼ全周に渡ってヒビが入ってます。いや、腐ってるのは知ってたのです。車検の時に大量のパテで通したから早く新品買ってね、って言われてたので。


パイプの合わせ部分も腐り放題。


サイレンサーはバンドで支えられているのですが、バンドが腐って切れてます。


サイレンサーにも大穴が。


普通は捨てますよね、こうなると。でも結構高いのです。調べてもらったらリアピースは1.6万ですが、サイレンサー部分が高くて4.8万しますです。安い社外品があれば迷わずそれ買ってたのですけど。直すしかないな・・・。


腐った部分をまるごと切り飛ばしてパイプで置き換えていくのが本来の方法。それなら新品同様に生まれ変わらせられます。でもそれだと治具作らなくちゃならないのですよ。3日は読まないといけない。そんなに手間かけられないのでパッチアップすることにします。


2mmの溶棒を使い、200ボルトアークで貼り付け。イマイチ。溶け落ちないのはいいけど、もう少し溶けて欲しい。運棒を遅くしてプールを溜めればもっと溶けますが、熱が入りすぎた時にアークを止めても熱が引けるまで時間が掛かる=高い確率で溶け落ちるためやりたくないところ。


100v半自動溶接機でひび割れ部分を繋いでみます。腐って折れた部分は薄くなっているので溶け落ちる公算が高いのですが、半自動だと一応繋がりました。仮固定には便利ですが、多分半自動盛り盛りで繋ぐとまたすぐ折れると思われます。かといってアークだとアークスタートとほぼ同時に溶け落ちてしまいます。


見にくいですが、左端。細いストリップを貼り付けて繋ぎました。
その他の腐ってた部分もパッチを貼り付けて溶接。隙間が大きく空くところや溶け落ちてしまったところは被覆を剥いだ溶棒を横から入れて肉盛りして対応。この技を習得しておいて良かったです。とても重宝しました。


途中から2.5mm溶棒に切り替えてます。こっちのがきっちり溶けてくれるので安心ですし、仕上がりも綺麗。ただ連続的に溶接するとすぐ溶け落ちるので、点で付けて熱が引けるまで一呼吸待って次の点を付けていく必要があり、時間が掛かります。


サイレンサーの出口側。薄くなってサクサクしている部分は削り落としてしまいます。


バンドも腐って一部なくなり長さが足りないので、溶接留めに変更します。


幸い、腐ってる部分をそれぞれ数ミリ削ったら綺麗な鉄が出てきたのできっちりつなぐことができました。


パッチに使った材料は以前切り取ったテール部分。途中で材料が足りなくなったのでさらにテールを短く切りました(^_^;)。


サイレンサーの穴塞ぎ。
くっついているのは肉盛り用の溶棒。100v半自動も借りてあったのですが、こっちのが綺麗に盛れました。


時間にして9時間程度。プロに頼んだら工賃のが高いので新品買ったほうが良いです。


こういう、段差がある溶接は横から溶棒差してやるととても簡単です。母材の溶け方とプールの大きさを別々にコントロール出来るので、溶け落とすことなくプールを維持出来ます。運棒を遅らせて溶棒を多く溶かしてもプールは大きくなりますが、母材も溶けすぎて温度が上がりすぎてしまいます。


雨の降る中、下にもぐってインストール。


短くなって、完全に横向きになったテール。カッターマフラーを長いのに変えてやろうかしら。





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