TOP
-週末の楽しみ〜ROADSTER SIDE〜その五
-週末の楽しみ7062nd load table 2以前にアイドリングのみDジェトロにして、ISCVの動きに対応して燃調を適正化しようとしました。その際はとりあえず無事に始動したことを確認したものの、そもそもその必要性がほとんどないことに気づき、大気圧(BAP)補正が使えるほうが良いなと考え元に戻してしまったのでした。しかしマイナスの気温の中だと始動直後に オイルの硬さによりクランク回転が重たくアイドル回転数が低い →ISCVが大きく開く →燃調は変化しない →リーンすぎて回転が叩き落され →ストール という不具合が出てしまい、再考することにしました。暖かい時期だと始動後増量補正分で足りてたのですけど、ISCV開度=100%だと吸う量が多すぎて対応できませんでした。 大気開放に戻していた負圧センサーを再度インマニに接続。288カムですのでアイドリングで60〜70kPaまでしか下がりません。 MAP Comp、というのはマニホールド圧補正、の意味。 デフォルトはこうなっており、直線的に変化させるようになっております。つまり、このテーブルの目的は大気圧(BAP)補正を行うこと。BAP Compと言うべきでありネーミングミスかも。 大気圧補正に使っていた負圧センサーをインマニに繋いでしまったので、そのままだとこのテーブル上のインマニ負圧に対応する数値(%)だけ、メインマップの値から減量されてしまいます。 そこで、減量される分をメインマップで増量し、もともと狙っていたA/F値に戻してやろうと考えました。おおよそTP<35%以下が影響を受ける領域です。 2nd load tableはこのように書きます(入れている数字は仮のもの)。縦軸にインマニ圧、横軸に回転数を取ります。アイドリング領域のみ負圧が減少すると増量されるようになります。 当初、横軸にスロットル開度を取り、アクセルをちょっとでも踏めばDジェの介入無しにしようと思ったのですが、これだと始動時(MoTeC M4での始動はスロットル全閉が基本、初爆が入る前にちょっとでもアクセルを踏むと非常に掛かりにくい)にDジェの影響を受けることになります。クランキング時にももちろん負圧は発生ししかも大きく脈動するので、余計にややこしくなってしまうのでNGです。 このセットアップで半日ほど走り回ってメインマップを適宜増量していき、調子よく走るようになったのですがどうしてもA/Fのばらつきが消せない。TPとMAPは常に同じload量を示すわけではないので、同じスロットル開度と回転数でもインマニ圧次第でIJ開弁時間が変わってしまい、特に過渡でのばらつきが大きくなってしまう。 ただ、独立スロットル(IBT)だと少し多めに踏み込めば90kPa〜大気圧となりますので、WOTにおけるMAP Compの影響は少なく、ぶっ壊す心配はそんなにない。 負圧が大きめに出たときにひょいと薄めになったりして、それはそれで味のある回り方をしたりして興味深いのですが、意図せず勝手にやられるのは何かちょっとイヤなもんですし、制御としてレベルが低い。 これを解消するにはMAPセンサーをISCV対応専用とし、「MAP Comp」の数値を全てゼロに。そして大気圧補正用の圧力センサーをBAP専用として追加すればOK。 以下、BAPセンサー(に限らずvoltタイプのセンサー)を追加する方法(入力されている数値は無視してください)。 Sensor Setupを開いて、Aux Voltageの項を使うセンサーに合わせて選択します。User Define出来るのでセンサーは何でも良いです。センサーに電源アースを繋ぎ、出力とアース間の電圧をテスターで見て、得た値に合いそうなのを選択します。 Sensor Calibration Tablesに行って、Aux Voltを開きます。 BAPセンサーの出力線をMoTeCに接続し、BAPとMAP、二つのセンサーを三叉で接続して注射器で様々に圧を変化させ、両者の示す圧が同じになるようにテーブルの値を入力します。 Aux Volt Compに行って、例のMAP Compに入っていたような直線的な補正値を入力すれば終了(のはず)です。 なのですが、肝心のMAPセンサーが届かない・・・ TOPへ |