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キャリパーピストン交換

ちょっと前にフロントブレーキが固着しました。
ダストブーツとシールリングのセットを注文し、オーバーホールしたのですが1つのピストンに深いダメージが。他のピストンやキャリパー本体は大丈夫でした。


ピストンを手に入れたので、交換することに。
マービーのブレーキは片押し2ポッドです。


キャリパーをキャリパーサポートに留めているボルトのうち、下側を取り外します。ボルトの先っちょに樹脂のブッシュが付いていました。もう1本にはありません。


キャリパー本体を取り外す必要があるのでホースをクランプします。プライヤーで絞り、タイラップで固定。専用工具もありますけどより適切なクランプ具合を得られるのでこちらのがむしろオススメ。


グイッと持ち上げて。本来はここでパッドを取り外すべき。この後ホースを外した際、万が一フルードがパッドに垂れると劣化しちゃうので。


手抜き。幸い一滴も垂らしませんでしたけど。
キャリパーを傾けるとダバっと出ますのでご注意。



エアを吹き込んでピストンを取り外します。エアガンとバンジョー穴の隙間を埋めるのにブリーダーキャップを切って使っています。


エアコンプレッサーが手元に無い場合、ちょん切ったブレーキホースとブレーキクリーナーを使えば驚くほど勢い良くピストンが飛び出します(画像はロードスターのフロントブレーキ)。


当て板の厚みを段違いにして、痛んでるピストンのみを外します。


一度バラしているので簡単に出てきました。固着していた時はエアでは外せず、ブレーキを踏んで油圧を掛けてやっと外せました。
実はプロシード用のブレーキピストンは純正・社外品とも設定がありません。取り寄せたのはMiyacoのCPS-281、ボンゴなどに使われているやつです。直径が同じなのはもちろん確認していましたが、そのほかのサイズについては写真を見たのみ。


こちらが実測値。
パッドと接触する部分(+2.35mm)ダストブーツがはまる溝部分(+2.6mm)共にMiyaco CPS-281が少し純正より大きいです。ブーツに負担が掛かるようになるので切れやすくなるかもしれません。やるなら自己責任で。時々ブーツの状態チェックをした方が良さそうです。
キャリパー丸ごとは新品で購入可能で、17kほど(キャリパーサポート・パッド含まず)。一方ピストン単体は1.5kほど。


ピストンを戻すのにもエアを使います。


押し当てておいてエアを吹き込んで行くとブーツが膨れてきます。どんどんエア流量を上げていきブーツをバタつかせてピストンをグッと押し込む感じ。ピストンを丁寧に密着させてシールし、徐々に圧を上げてブーツを膨らませるイメージでは無理、それではブーツが広がりきってくれません。ブーツにラバーグリスを塗って滑りを十分に良くしておくのも大事です。コツを掴めば一発で入れられるようになります。
普段はブーツをピストンに付けてからキャリパーに取り付けるのですが、今回はせっかく新品同様のブーツを痛めたくなかったので、ブーツを取り外さずに済むこの方法を採りました。


ブーツがはまったらピストンとの隙間にブレーキグリスを塗りこめます。


純正とCPS-281ではこれだけ見た目の大きさに差が出ます。


元に戻して、ブレーキフルードを再充填して終了。
ホースを繋ぎ、ブリーダーを解放。そのままペダルを何度か踏み込んで完了。これでちゃんとエアが抜けます。二人で息を合わせてブリーダーを開けたり閉めたりする必要はありません。
↑考えてみりゃ当たり前なのですけど、田畑さんに言われるまで気づかなかった。





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