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寝室クローゼット

寝室にクローゼットを製作します。


板の間になっている部分があり、ここに据え付けるつもり。畳の上につけるとなると畳を切って縁をつけて、とおおごとになりますので・・・。


垂れ壁があったのを撤去。
たったコレだけでも埃と石膏ボードのゴミが大量に出ました。壊すと膨らむのね。


正確な設計図を描いておきます。各部材の長さも正確に。


部品を拾い出し。モノが大きすぎて一枚から一つしか切り出せないので木取り図の必要は無し。


ハニーのクローゼットがそうだったように、クローゼットにはシナ合板のような表面に節などが無い材を普通は使います。でも高いんですよね・・・。


いつものようにラーチ合板を使うことに。仕上げにちょっと気を使えばきっと大丈夫。


ピンボケしちゃいました。最初に板の間部分にピッタリ合う大きさでh=100mmの下駄を作って固定しました。Keigoが手伝ってくれています。モノがかなり大きいので一人では効率が悪すぎ。助かりましたです。買出し、部材の切り出し、下駄の作成、ですでに1日掛かりました。


ビスケットを使わずコーススレッド留めとした以外、大筋は玄関の収納棚と同じです。上下左右4分割で作成、左右の柱にコーススレッドで固定。真ん中はハタガネで寄せておいて22mmで縫い合わせました。

ハンガーを吊るすため、32mm径のステンレスパイプをホルソーで穴を開けて通して固定しています。パイプ固定用の金具を買うと一つ400円以上するので・・・節約節約。パイプを長いスパンで飛ばすため柱を立てていますが、この柱が意外と全体の強度も上げてくれていました。

この箱の大きさだとt=12mm×2枚ではもうちょっと強度が足りて無い感じ。横に走る材は3枚重ねにしたいところでしたがデザイン優先で全て2枚重ねにしてしまいました。
体重をかけるようなことをしなければ十分なんですけどね(笑)。


かなり正確に切り出せるようになってきましたが、それでも少しずれるときも。そんなときは鉋であわせちゃいます。


鉋は仕事が早くて静かで、大好きな工具。


柱の中ほどが太っていて干渉するのを削り落としたのも鉋。クローゼット側を詰めようかと思ったのですが、柱を削り落とす方が正攻法で、かつ早かった。


ここまでで2日目が終了。


作業3日目、上段を作成して積んでいきます。古い家なので左右のスパンが底と天井で僅かに異なってました。背板が無いデザインにしているのはそのあわせこみを楽にするためでもあります。



Keigoと二人、大汗をかきながら積み上げました。実測値から左右1mmだけ引いて作成しています。取り付けは本当にギリギリ、最後はセットハンマーで叩き込んで収めました。


下段同様に左右を縫い合わせて、柱に固定。さらに垂れ壁の中の胴縁にも固定して前に倒れてこないようにしてます。畳から浮いているところがポイント。


鉋の使い方。このちっこいのが愛用の鉋で、軽くて修正作業にとても使いやすいです。斜めに持って滑らせると切れ味が増します。


端っこは構造上攻め切れません。


それでもこう使えばもうちょっと奥まで進められます。最後はカッターで合板の重ね一枚一枚を削ぎます。


運悪く割れが角に来てしまいました。


流石に服に引っかかってしまいそうなのでパテ埋め。


こちらも。板の中ほどにある節はペーパーを当てて。
あとは水性サンディングシーラーを2倍に希釈して塗り込んで3日目の作業は終了。2倍に薄めたのは、手持ちが300mlしかなかった(これが1番)のと、そもそも平滑にする気があまりなく、目的が塗料の吸い込みを減らしたいだけ、だったため。


荒いラーチ合板を使った分、仕上げの塗料はちょっと奮発しました。水性「ウレタン」ニスです。水性ニスの倍、2000円/300mlです。塗料の力ですべすべ肌を手に入れようかと。艶有り無しで2本、買いました。混ぜて使って程よい艶感を狙います。

まずは下地作り。前の日に塗った水性サンディングシーラーを300番ほどのペーパーで軽くなでてやりました。びっくりするほど滑らかになるんですね。水性サンディングシーラーには研磨剤が入っていて、削った時に出る粉が木材をさらに削ってくれるみたい。ひと撫ですると毛羽立ちが綺麗に無くなってました。この大きさのブツを仕上げるのに使ったペーパーは1枚で軽く足りました。


ペットボトルを横に切ってダンボールに固定するとあら素敵。刷毛をしごくのにちょうど良い形。


濡れて木目がはっきり出ます。


乾くの待ち。2コート行く予定。


見上げるとなかなかにマッシブ。


手伝ってもらった御礼にエンジンバラシをお手伝い。
この冬、2リッターを組むらしい。


ガレージにころがってた箱をキャスター付きのワゴンに改造してプレゼント。天板にOSB合板を貼ってシャシクリア吹いてあげました。ラーチだとうっかりドリルなんかで傷つけた時にガッツリささくれちゃうのですがOSBだとあまりひどいことにならないので。



これが2コート目が終わったところ。ほとんど吸い込まれないので1コート目の1/4〜1/3の量で済みます。ギリギリ300ml 2本で足りました。仕上がりは上々、狙ったとおりの僅かに艶があるクリアの塗膜が形成され、触ると滑らか。すべすべ感はワックスの方が上ですが、細かな割れや節のエッジをカバーする力はニスの方が上。クロゼットならこちらの方が合目的なような。





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