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Low Profile Headlights ver.H4 その5

今回H4角目を作るにあたり用意した部品がこちら。


リトラクタブルライトアッシィ左右に加え、117クーペ(後期)のヘッドライトアッシィ(片側)と、社外品のマルチリフレクタータイプのライト本体。
117を2つに分割して溶接で左右のリトラボディーに固定してしまうつもり。
純正同様の光軸調整機能を得るのが目的。どうせワンオフするなら本家を超えたいところ。


117純正はシールドビームですが、規格物なので互換部品の選択肢がいくつかあります。
ちなみにシールドビームは上下が分かるように足が一箇所他より太くなっています。今回、117クーペのヘッドライトを上下ひっくり返して装着するので、シールドビームは使えないということになりますね。


社外品のこいつの足は4本同じ形で上下ひっくり返しても装着できちゃいます。


117のお釜に載せてみたところ。
そのままでH4バルブがギリギリ取り付けできそうです。


左と上に見える+ネジが光軸調整用。+ネジは特殊な形をしていて、グルッと一周溝が掘られていて鉄板を挟み込んで位置を固定できるようになっています。+ネジを回すとライト本体を抱いたお釜が受けの上を滑って光軸が変わる仕組み。+ネジの無い側は引きバネで固定され、お釜の動きを吸収しています。


干渉する部分を片っ端から切除し、お釜の受けをリトラボディに溶接固定したところ。


ライトの受けの固定を強化するために丸棒を左右に渡して溶接。


丸棒で十分な強度が確保できたので不要部分を除去。スッキリしました。
前述の「一本だけ太い足」が左下に来ています。これが本来は右上にきてないといけない。


これがシールドビームの足。


ベゼルとリトラ蓋をインストールするとこんな感じ。
リトラ蓋の下にはスペースの余裕は全く無いので、ライト本体の天地が理想より長い分、下にオフセットされて固定されています。


光軸調整用+ネジが二つ見えます。


おそらく何も取り外さずに調整可能なはず。
アクティブは1灯タイプも2灯タイプもライト本体がリトラボディに横留めになっているため、ベゼルを外さないと調整出来ず結構大変。


FRPに綺麗にドリル穴を開けるのは意外と難しそうです。
ガラス繊維を引っ掛けて引っ張ってしまうと断面がざくざくになります。今回は試しに木工用のドリル刃を使い、電ドルで開けてみました。ささくれたらリューターで繊維を擦り落とすつもり。


繊維が残った穴もありましたが、基本的に全部綺麗に開きました。
ベストはFRP用ドリル刃ですが高い。次善策としては木工用ドリル+インパクトドライバで、回転数は全開かつ刃の進みはゆっくりで繊維を一本一本確実に断ち切るのが良さそうです。
# 後日実際インパクトドライバで開けてみました。それでも太い繊維にあたると切れずに残りました。実際に使用するには問題ない範囲かとは思います。いずれにしても鉄鋼用ドリル刃だけはやめましょう。刃のセンター部が最初に対象物に当たり、その時点でガラス繊維を巻き込んで引っ張ってしまうと思われ、悪手かと。



117のお釜の受け、上に飛び出してしまっていてリトラ蓋が取り付け出来ません。


当たるものはしょーがないので切除。受けは切除できますが、お釜と、ライト本体を固定している枠とそのボルトは切除できません。どうなるかな・・と思ったら髪の毛クリアランスで蓋が取り付けできました。
# アクティブのH4モデルは枠の取り付けボルトの向きが異なっています(上から下に刺さり、この「鍔」が存在しません)。


左右、完成しました。
117の部品がどれも薄肉で(t=1mm)、溶接でしばしば溶け落ちて苦労しました。コツとしては端部を溶接するのを諦め、L型断面の部材をあてがって、板の中ほどに溶接すること。端部は一瞬で溶け落ちていなくなってしまいます。中ほどであれば熱が逃げやすいので穴が開きにくいですから。
さらにいうとL字で橋渡しさせると、バイスプライヤが使えるというメリットがあります。T型の溶接や端端溶接でしばしば必要になる磁石を使っての位置決めより正確、かつアークで押されてずれたりしません。


下側、これだけ飛び出します。もう少し天地が短い左側走行用H4ライトボディがあると良いのですけどこれが現状のベスト。
下側にベゼルが被るって事は、反射板で跳ね返ったあと、遠くに行くはずの光がなくなるということ。実際どうなるかは使ってみてからですね。





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