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WRXダッシュモニターパネル製作

いつもお世話になっているWRX乗りに、ダッシュボードにモニターとダンパーのコントローラーを装着したい、と相談を受けました。


装着位置はダッシュの上、メーター右とAピラーとの間です。
スペースに余裕がないため、デザインはミニマムとせざるを得ないよう。


紙で試作してみました。
上がユピテルのレーダー探知機、下がダンパーのコントローラーです。
ダッシュの曲面にちゃんと沿っている事と、Aピラーへの干渉が無いこと等を確認し、FRPで製作に入りました。


メス型を作成するのに、身近にある表面がツルツルしたPPを探していてCDケースに思い当たりました(後で判明しますがこの選択は大間違い)。グルーガンで固定していきます。


型完成。PVAを塗りますが・・・やけに弾きます。
乾くのを待って気長に塗り重ねたらそれなりに膜が張ったのでヨシとしましたが・・・。


全然ヨシ!じゃないやつでした。



積層開始。


型から剥がそうとしてアレレレ・・・いつものようにぺりっと剥がれて来ません。型にねっとりと張り付いています。樹脂が型を侵してしまってます。調べて分かったのですがCDケースの材質は多くの場合PPでは無いようですね。離型剤を塗っていたので型から何とか外せましたが、表面がえらいことになってしまいました。
また、CDケースはFRPが硬化する時の熱で歪むため、製品が狂いやすいです。今回も背面が大きく歪んでしまい、一度削除してやり直しました。やり直す際、型に割り箸(笑)をガムテープで貼り付けて補強したのですが、熱の力に負けてましたし、2プライ以上積層する際には熱問題にもかなり注意を払った方がよいみたい。今回みたいにグルーガンで型を作るのはあんまりよろしく無いですね。


型が溶けて出来た表面の荒れをベルトサンダーで削除。アバタが出来ましたがこれは後でパテ埋めすることにします。ユピテルとダンパーコントローラーの配線はすでに済んでしまってダッシュに仮付けされている状態のため、配線を外さずにこれらをパネルの裏から表に通せるよう、大き目の穴を開けます(この大きさでは足りず、後に拡大)。


ココから先は札幌のガレージでの作業。一発目のパテ盛り。


こっちの面は物を取り付けたら見えなくなるので手を抜きます。


ダッシュへの固定方法。先に鉄のステーをダッシュに接着し、ステーを左右からパネルで挟みこむようにしました。配線を通すための切り欠きも開けておきます。


サフ入れ→2度目のパテ→サフ。


まだ少しアバタが残っていますが・・・


艶消し黒を吹いて「コレでヨシ」にしてしまいました(^^;;


気になるようならラッピングでお化粧してもらいましょう、というかラッピングしたところを見てみたい。


サフはいつもの安物ガンで吹きましたが、つや消し黒はコイツで。最近手に入れた中古のデビルビス、旧ルナです。デビルビス独自の技術であるLVMPつまりローボリューム/ミドルプレッシャーのガン。マグネシウムボディーでとても軽いです。トリガーのスプリングも弱く、長時間の吹きつけでも疲れないようになってます。
圧設定が0.25MPaと低いにも関わらず、ガンから飛び出してくる塗料の圧がやたら高いです。一方で出てくる塗料の量は少なく垂れる気がしない、正にLVMP。
粒子が恐ろしく細かく、塗装面の様子が異様。今までは細かいドットをちりばめて面を埋めていくイメージだったのが、薄いビニールのシートを被せていくように染まっていきます。これなら柚子肌が出来てしまう失敗はかなり避けられそうです。
また、ガンから空気中に散らばってしまうミストが少なく、対象物に当たった後の跳ね返りも少ない。よって塗装した面へのミストの着陸が少ないため綺麗に仕上がりますし、塗料の使用量も少なく、今回の塗装に使ったのはペットボトルキャップ2杯分。


(車体に装着した写真を後日足します)





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