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ソファにキャスターを

ソファを可動にして欲しいというオーダーを頂きました。


ソファーベッドでやや大きいので、確かに車輪がついていて自由に動かせる方が便利。


足を回すと取り外しが出来、底の布をめくってみると金具が仕込まれていました。
このネジ穴にぴったりなキャスターがあれば置き換えるだけでお仕事完了なのですが。


そんな都合の良い話はありませんでした。同じ太さのネジを持つねじ込み式のキャスターは存在しましたがピッチが違いました。それだけならダイスで修正してねじ込んでしまえばOKなのですが、何しろタッパが足りません。そのままねじ込んだらえらい低いソファが出来てしまいます。オマケに耐荷重も全く足りませんでした。
仕方が無いので違う方法を考えます。ソファーに下駄を履かせ、下駄にキャスターをネジ留めする作戦。家の裏から拾ってきた在庫の材を使います。


ねずみ色になっていたので電動鉋で表面をさらいました。


下駄完成。
キャスターは全部で6個、ゴムの車輪が付いていて0.8掛けでちょうど二人分の体重+ソファ本体の重量となる耐荷重です。


ソファの裾がボロボロなのはネコ様の仕業。基本的に家具や壁を引っかく事は無いのですが、このソファだけは別。爪を引っ掛けて横に身体を滑らせるのが楽しいらしく。引っ張り出した糸をネコ様が食べてしまわないかがとても気がかりでした。この問題も一緒に解決することにします。


ゴロゴロ動かしてみるとなかなか良い感じです。
選択したキャスターは間違ってなかったよう。ギリギリなのでちょっと心配だったのですが。予算に余裕があればもう一つ大きな車輪のが良かったかも。


ソファー本体と下駄は固定してしまわず、ソファが下駄に載っているだけにします。必要があればいつでも足に戻せます。固定する代わりに、ソファの回りを板で囲んでずれないようにします。
コレも不良在庫の板材。真ん中の無垢板を正面に持ってきます。



完成するとこういう状態に。


板を取り付ける前に正確に位置を出してあらかじめコーススレッドを少しねじ込んでおくとスムーズ。
見えるところなので黒いのを使っています。


仕上げはいつものブライワックスで、アンティークパインを選びました。


ルンバ君の背丈がちょうどソファの足の高さと同じで、半分頭を突っ込んで息絶えてしまう問題もついでに解消しました。


見た目機能とも満足でございます。





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