TOP -週末の楽しみ〜Weekend Carpenter SIDE〜 -週末の楽しみ758

神棚の棚製作

先日、待望の赤ちゃんが生まれました。
頂いたへその緒、どうしたものかな・・・と考えていて、ふと神棚が欲しくなりました。


神棚を載せるための棚を作りましょう。せっかくなのでヒノキの無垢板耳つきを仕入れました。いつものようにヤフオクで購入。4,700円送料込みでした。


大き目の節がある面を上/ 背中側になるようにします。


こちらが正面を向きます。樹皮が付いたままで来たので剥がします。


伐採してすぐだと綺麗につるんと剥けるそうなのですが、ちょっと手こずりました。カッターナイフで丁寧に作業しています。


木の肌を傷つけることなく無事に剥がし終わりました。



不思議な模様が出てきました。何故こんな?
面白いと感じたのでこのまま生かすことにしました。


棚板大きいなあ、幅620の神棚が小さく見えます。

このまま取り付けると棚板が貧相に見えそうな予感。幅が600mm程度までなら板のままでOKかもしれないですが、1,000mmあります。一方で厚みは20mmしかないので・・・一工夫したいところ。
もう一つは棚板を壁/ 天井にどう固定するか。四隅を天井から吊るか、手前側から奥の壁に向かって斜めに支えを出せば簡単に十分な力が得られます・・・がどうも気に入らない。何とかしてもっとスッキリと棚板だけが宙に浮いているように見せたい。


解決する方法として、棚板に根太を取り付けることにしました。根太ってのはつまり床の下地です。無垢板はどうしても乾燥により反ってしまうため、その対策としても有効です。


根太に柱を取り付け、棚板を保持します。根太の厚み分だけ柱の固定強度が出しやすくなります。


柱は棚板を突き抜けて根太に固定されます。
この時点でヒノキの無垢板に割れが発生しているのを発見しました・・・ちょっと悔しい。もう少し早く根太に固定していれば防げていたかも。


調子に乗ってノミで削っていたら反対側まで行ってしまい板をおっかいてしまいました・・・接着剤で復旧します。



1階の和室に取り付けるので、ここが一番高いところですよと神様に言い訳する為の何かが必要。「雲」とか「天」と墨書した半紙を天井に貼ったりとかするあれです。うちは雲板を作ることにしました。材料は外壁に使った飫肥杉板の残りです。
使うのは左側の方、デザインはネットで探して一番好みに合ったのを採用しました。外壁材としては裏面になる、つるつるした方を表側にします。反り防止の溝が入っているところで切断して高さを調整。



ジグソーで切り抜きます。ジグソーは思うように動いてくれない工具の代表みたいなもの。刃が倒れたり、思った方向に進んでくれなかったりします。慎重に慎重に・・・


まあまあです。何箇所か刃が倒れて板に対して直角に切れていないところがありますが気づかない程度です。



だいたい部品が出来てきました。奥から雲板、柱×2、雲板の支え(後でデザイン変更しました)、棚板。
ユーロのオイルで仕上げをしてあります。


これが強度を出すための仕掛け。
小さな木片は接着剤とフィニッシュネイルでしっかりと固定してあります。


棚板の穴に柱を通していきます。玄翁で叩かないと入っていかないくらい、木片の位置はキツキツにしてあります。


柱の下端には別の木片を打ち付けてあります。この木片が棚板に当たって抜け止めになります。最後に木片/柱/根太を長いネジで縫い付けて完了です。柱が小さな木片に当たることで棚板が傾くのを防いでいます。



雲板、というくらいなので宙に浮かんでいて欲しいのです。
天井から吊るのは簡単だけどどうもいまいち。後ろ側から支えを出し、わざと内側に付けることで目立たないようにしました。
御神幕を雲板の後ろ側に入れられるよう、雲板と支えの間に隙間を作りました。


壁と天井に縫い付けます。
横に一本渡したのは集成材。無垢でも良かったのですがたまたま在庫でちょうど良いのがあったので。集成材と柱は裏側から細いネジ4本で固定されています。集成材の裏側には石膏ボードを保持している胴縁が通っているのでしっかり固定できます。
柱に表から打ち込んだコーススレッドは集成材を貫通して胴縁に届いています。
コレで保持力は十分です。


柱の上部は二階床の根太を逃げるように欠き込んであります。細いネジを1本入れ、柱の反りで根太との間に隙間が出来ないように固定しました。
雲板の支えは柱に固定。


全体像。雲板の幅をどうするか迷ったのですが、ハニーの意見を採用してかなり広めに取りました。ここに御神幕としめ縄が取り付きます。

これでやっとサイズ感が掴めたので神器などが発注できます。





TOPへ  
 
inserted by FC2 system