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Keigo1951 始動時のログ

TunerStudioを始動前に起動しておき、クランキング時のログを取ってみました。


赤のグラフがバッテリー電圧、スターターを回すと電圧降下が起きているのが分かります。黄色がPW=インジェクターへの通電時間(無効時間を含む)です。クランキング開始してからインジェクターが意図された開弁するまでに0.924sec掛かっています。


MS2がクランキング状態を認識すると下の方にこのように表示されるのですが(Crank:Y=Yes)、認識まで 0.270sec掛かっていました(経験上、MoTeCはもう少し時間がかかってる感じがします)。


インジェクター噴射開始時のエンジン回転数は469rpm、Cranking Pulseが正常に稼働してないのに対する苦肉の策として設定した、クランキング状態と判断する最大回転数=200rpmを想定通り上回っています。その時の開弁時間は 6.727msecです。

クランキング時のLoadは88.7、回転数はTable左端の501の列。グラフの右側に表示されているように、ve Table1の該当のbinには50という数値が入っていました。この数値はRequired Fuel(ベースとなるインジェクター開弁時間)に対する割合。Required Fuelは9.30msecに設定していますから、その50%は 4.65msec。これに水温、気圧等の補正118%が掛かって 4.65x1.18=5.487msec。上記の現実の開弁時間は 6.727msecですので計算値より 1.3msecほど長いです。


別の始動時のログも確認、やはり完全開弁まで 0.942msec掛かっています。開弁時間は 6.926msec。Load=88.7、binの値は同じく 50、トータルの補正が 1.17%なので 9.30msec x 0.50 x 1.17=5.44sec。やはり現実の開弁時間の方が 1.5msecほど長い。


一つの理由はバッテリー電圧補正。1ボルト降下する毎に 0.200ms長く開弁するように設定されています。エンジン稼働時バッテリー電圧=13vほど、開弁直前のバッテリー電圧は 9.5vほどなので 0.200 x 3.5v=0.7msecほど足される計算。でもまだもうちょっと足りないですが何か見落としてる?
エンジン稼働時だと計算がほぼ合います。どういうわけか言うことを聞いてくれないCranking Pulseを完全に無効にしてしまい、Tableの数値のみで始動させることに専念しちゃおうかと思い始めました。自分のMoTeC M4のクランキング時の開弁時間を確認したら10msecほどだったので、もう少し上げても良いかもしれません。





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