TOP -週末の楽しみ〜ROADSTER SIDE〜その五 -週末の楽しみ781

Keigo1951 Cranking Pulseのバグ

何故Cranking Pulseをいじっても始動時の燃料が素直に反応してくれないのか。理由が分かりました。見つけてくれたのはやっぱりちゃけさん。
控えめに言ってネ申
問題はMegaSquirtのファームウェアのver.とmsq.ファイルのver.が合っていなかったこと。

以下、ついでなのでファームウェアのインストールのやり方と合わせて解説しましょう。

MegaSquirt本家サイトのダウンロードページに行くと、ファームウェアがダウンロードできるのは以前書いた通り。



うちのMS2なので、こちらが該当。最新ver.をダウンロードするのが定石ですが、MS2 Development releases.を開いて、


あえて・MS2/Extra pre-3.4.3 rc 6 (obsolete)を選択。最新版のMS2/Extra pre-3.4.4 rc 1にbeta版の記録がないのがちょい気になるので、あえて枯れてそうな一つ古いのを選びました。


こちらをクリックすると「I agree to the terms」ボタン押下を求められ、従うとzipファイルが落ちてきます。解凍したらフォルダーごとC/Program Files/MegaSquirt フォルダ内に移動しておきます。


これまた以前にも書いた通りDIY Auto Tuneのこのページを参照し、DIYPNP本体を開けてジャンパーピンを刺し、ファームウェア書き込みモードにし、シリアルケーブルでPCと接続、12vの供給も必要です。


C/Program Files/MegaSquirt フォルダに入れたms2extra-pre3.4.3rc6フォルダ内を探して、ms2loader_win32.exeを見つけます(Windowsの場合)。あとはプログラムに言われるままに進めればファームウェアのインストールは完了。


さて、問題はここから。
先ほどのms2extra-pre3.4.3rc6フォルダ内には他にもいろいろと同梱されています。


tune_filesフォルダを開けると.mspファイルが4つ入っています。これらが今回インストールしたファームウェアに対応したチューニングファイル。
これらのうち、使ってるハード(Megasquirt-2 (MS2), Microsquirt, MSPNP2 ECUs and plug’n’play ECUs based on the Microsquirt-module)に応じたファイルを選択し、使用すればOK・・・なのですがうっかりしてもともとTunerStudio上でいじくりまわしていたファイルをそのまま使い続けてしまったのが今回のバグの原因でした。
4つのうちどれを選ぶか。実はやり直した際にもう一度間違いを犯して、なんの疑いも持たずに default-pre3.4.3rc6-megasquirt2.msq を選んでしまったのですが、DIYPNP V1.5の解説をちゃんと読んでみれば「The core of the DIYPNP kit is a MicroSquirt module」とはっきり書いてありました。なので3番目の default-pre3.4.3rc6-microsquirt-module.msq が正解。


TunerStudioの上部でファームウェアのver.とそのタイプを確認できます。



アドバイスに心から感謝:ちゃけさん/ かちゃくるさん/ Elister2さん/ tomoya723さん/ NBのおっちゃん
Cranking rpmを極端に下げることでメインTableで始動しちゃうアイデアはかちゃくるさんのコメントから発想が得られました。とりあえず起動できてとても助かりました。
悩んだ時の会話の力って本当にありがたいですね。
あと、悩んだおかげであっちこっち確認しまくったのも結果としては良かったです。配線がバグってる可能性を考えて見直し掛けられましたし、カムランプがかなりの非対称でバルタイ調整で考慮が必要なことに気づけたり、始動時の燃料噴射量も設定と実際の噴射時間の両方から検証できました。何より原因を探し求めてTunerStudioのほとんど全項目を理解する羽目になりましたし。





TOPへ  
 
inserted by FC2 system