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疑似ITB制御 ログ検証

1.5時間ほど街中をうろうろしたらとりあえずそれなりにまともに走れるセッティングが出来たのでログを取って検証してみることにしました。


右下に示されているように、MAPでソートしています。30kPa、40kPaはほとんど使わない領域のためサンプル数が少なく、n=249しかありません。
アクセル全閉でエンジンブレーキが掛かってる状態から踏み足した瞬間のみここを読みます。ブリッピングによる加速増量が掛かっているケースもあります。急激に回転数と負圧が変化する過渡でしか読まないのでデータのばらつきが非常に大きいです。実走だとちょっとドンツキ気味なので改善の余地がありますが、A/Fを見てどうこうできるものではなさそうな感じ。


50kPaもやはりサンプル数が少なくn=454。
ここもものすごくA/Fがばらついているのが分かります。


60kPaになると一気にサンプルが3951まで増えてデータの信頼度が上がります。ラムダ表示なので分かりにくいですが、λ1.00=A/F 14.7 で、正比例します。
 例)λ0.95=14.7×0.95≒A/F 14.0
   λ0.85=14.7×0.85≒A/F 12.5
アイドリングが濃いのはわざと。セッティング中にギリギリ14.7狙うとストールしやすくて面倒なので。それ以外はバラツキも比較的小さく、A/F=14±0.7くらいに収まっていて悪くないですね。



70kPaと80kPa。
60kPa<70kPa<80kPaとばらつきが大きくなっているように見えます。4スロとDジェ、アクセルを開けていくと相性が悪化していくのがデータとして見て取れます。


ではMAP=100kPaだとどうなのか。これが意外にもそんなにばらつきは大きく無いように見えます。100kPaはDジェの介入は切ってTP制御に完全移行した状態です。


一方、こちらはTP=100%でソートかけたもの。
公道なので全開で踏めている時間はわずかですが、データのばらつきがほぼないのが見て取れます。アクセルベタ踏みはTP制御に任せてOKなのが分かります。


TP=90%、こちらもブレはわずか。


TP=10%、これはひどい(笑)。
実にダイナミックにブレまくっています。MAP=60kPaでソートした時のような、サンプル密度の濃い帯がなく、均一に幅広くぶれています。スロットル開度が低い領域ではTPS値は空気量測定のサロゲートマーカーとして力不足であるのが分かりますね。



ちょっとスロットルを開けて20%、30%となるとサンプル数が少ないながら綺麗にそろってきます。

現状、MAP/BAP%>90%でTP制御に移行としていますが、これらのデータを見るとMoTeC M4 での疑似ITB制御では、MAP/BAP%<80%で早めにTP制御に移行してしまった方が良く、Dジェに任せられる部分はあまり大きく無いのかも。





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