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MAP脈動 4 #1#4ニップルのMAP値

ド派手なピンクのハチロクでおなじみもちゃさんに教えてもらいました。
111の#1#4スロットルについているニップルはバタフライバルブギリギリでちゃんとした負圧取れないはずですよ、とのこと。


確かにスロットルバルブ直後に位置しています。アイドリング時は全閉なのでスロットルバルブより後ろのMAPは均一だと思われ、実際に前回のテストでは特に問題点は見受けられなかった訳ですが、スロットルを開けた瞬間インマニ内での圧分布が均一ではなくなり、連通管から取るMAP値と#1#4ニップルからのMAP値がずれる可能性は大いにあります。
このニップルの位置はキャブレターで言うとスロー系の開口部にあたり、スロットル開度が低いときに流速を稼ぎやすい位置。ベンチュリ―効果で、低開度では本来のMAP値より低めの値を出してくるかも。そこからさらにスロットルを開けて回転数が上がってくると差異は少なくなるかも。

うーん、興味をそそられます。
これはチェックしてみなくてはいけません。

本来なら連通管/ #1#4にそれぞれMAPセンサー/BAPセンサーに繋いで同時にサンプルを取れば良いのですが。めんどくさがって金魚鉢バルブでMAPセンサーの接続先を切り替え、二回に分けてデータを取りました。なのでちと不正確かもですがまずはファーストトライということで。
TPS値/ MAP値の関係が見られればそれで良いので走行はしておらず、全て空ぶかしでのデータです。

二つのデータをi2からcsvファイルに吐き出し、エクセル上で統合して回転数別にソート。TPS値/ MAP値で散布図を描きました。サンプル数を稼ぐために回転数は100rpm刻みとしています。縦軸にMAP、横軸にTPを取っています。


アイドリングからわずかに回転を上げた状態。ばらつきが大きいですが、両者に大きな違いは無いように見えます。


1700〜1800rpm、アクセル開度の低いところで#1#4ニップルのMAP値が10kPaほど低いか?回転数が低く流速が低い分だけ差が出やすいかも?


1800〜1900rpm、ここも#1#4ニップルのMAP値が低く見えます。1700〜1800rpmの時より差が大きく15kPaくらい?TPS値も高めの域まで差が出ています。


と、ここにきて頭を抱えるサンプルがコレ。逆転しています。連通管の方が低い。


2000〜2100rpmでは元通り。TPS値に関わらず#1#4ニップルのMAP値の方が低く、その差は10kPa弱。








横軸の違いに注意を払う必要がありますが、2100rpmから差が少なくなり、2300rpm上は差が消失しているように見えます(2700rpm以上はサンプルが少なかったのでまとめて表示してます)。


さて、この結果をどう実践に反映させるか。

・MAP値は低い方が嬉しい→この点では#1#4ニップル併用支持
・しかし連通管/ #1#4ニップルの圧が異なると脈動のパルス形状が不整になる→ 最終的に脈動は何らかの方法で減衰する訳ですが、もしも元の脈動幅が大きいとそれだけ絞らないといけないわけで、それだけ圧損が大きくなって元の木阿弥という可能性も。





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