TOP -週末の楽しみ〜Weekend Carpenter SIDE〜 -週末の楽しみ824

蔵Project 4:外壁材貼り 1

骨格と屋根はいつもの大工さん、半田さんにお願いしています。


二階建てみたいに見えますが、床組みではなく補強です。
高すぎて中間で補強しないともちません。


梁は集成材。もうこの太さの無垢材を手に入れるのは無理、って言ってました。そうでなくてもコロナの影響で建材は全般的に品薄状態が続いています。


在来軸組工法です。金物をいれて耐震強度を上げています。
自分で建てるなら妥協してツーバイフォーにしたと思います。


足場なしで屋根までやってくれました。すんごい怖かったそうな。
・・・自分には無理。


1mまでの軒の突き出しは「建築確認が要らない建物の大きさ」から除外されます。雪の重さに耐える必要があり、かつ母屋との距離が近いためあまり極端には出来ないですが、建物の痛みを考えるとできるだけ伸ばしたいところ。


補強の高さまで登ってみたところ。この高さでも十分怖いよ・・・。
ここには棚板を渡して大きくて軽いもの、例えば海外旅行用のスーツケースとか、ワーゲンさんの純正シート、クリスマスツリーなどを収納するスペースにします。


勾配屋根ですが、トタンを横葺きにして、ハゼを立てることで無落雪にします。母屋との間に雪を落とすスペースが取れないため。重さに耐えうるだけの強度が必要ですが、無落雪のメリットは大きいです。落雪屋根だと建物が埋まっちゃって近づけなくなるんですよね。


構造用合板が張られたところ。縦横比が蔵っぽいです。
上記の理由で軒を前後方向に目いっぱいの1m突き出しています。
軸組の弱点である接合部の抜けを金物で防ぎ、針葉樹合板の壁を構造の一部として揺れに対しての抗力を壁で確保する、現在主流の工法です。従来工法にツーバイフォーの壁で強度を持たせる考え方が足されたとも言えるかも。在来軸組工法であればうちみたいな築半世紀ほどの建物でも改造で十分に耐震力を追加できます。逆にツーバイフォーの耐震力を後付けで上げるのは難しいんじゃないかと思いますがどうなんでしょうね。

この後タイベックシートを張って半田さんのお仕事はいったんおしまい。外壁をDIYで張っていきます。


いつもの飫肥杉板が届きました。これまたいつものように「リボス自然塗料 LIVOS タヤエクステリア 10L(taya10) 色:102 ブラック」も発注。10リットル一缶でギリギリ足りるように思うのですがどうでしょうね。


秋の天気となんとやら、で天候が怪しいのですが時間もないので強行。


メインの幅広板はローラーでびゃーっとイケるのですが、押し縁が厄介なんですよね。刷毛で塗ってみたり、やっぱりローラーに戻ったり。垂れる量も多くてネタがどんどん消費されちゃいます。


途中でやっぱり雨が降ってきて、大慌てで建物の中に材料をしまい込んだりとかしながら、1日ちょっとで塗り終わりました。


ブツをあっちこっちに動かすのに時間喰われていたような。
母屋のリボス、薄くなってきています。もう少し経つと全体がやれた感じになりそう。今はちょっと微妙な見た目になっています。オーニングのタープも経年劣化でダメになってしまったので張り替える予定なのですがなかなか手が回りません。
リボス、以前の作業の残りの1.5リッターほどを足してギリギリ・・・足りませんでした。押し縁9本が塗れず。残念。多分押し縁は余るので大丈夫だと思うのですが。もし足りなかったらリボスは少量買うと高いので在庫のガードラックでいいかな。


今回の飫肥杉板、以前のより質が落ちていました。厚みのばらつきがあったり、痛みのあるものが混じっています。加工精度が落ちたというより、検品のレベルを落としたんじゃないかなと。何しろ材料不足がひどく、あまり贅沢を言える状況ではないのです。
# 1単位当たり2本余分に入ってくるらしく、そういえば痛んでいた材の数と勘定が合います。それでも以前はあからさまに痛んでるのは入ってませんでしたし、厚みのばらつきもこんなに目立たなかったのでこれもコロナ禍のウッドショックの影響ですね。


一晩おいて乾いたのから使って張っていきます。
立てかけてある細長い材は隣の杉板とのスパンをとるためのもの。


タッパがありすぎて杉板一本では丈が足りません。上1/3、下2/3に分けて、間に水切り板金を入れます。下側を先に張るのですが、いちいち位置を測らなくてもいいように上側に一本横に押し縁を打ち付けておきました。


よく見ると基礎と土台との間に隙間が開いているのが見えます。基礎パッキンで縁の下の通気を取っています。


縁の下に雨が吹きこまないよう、杉板の下側を基礎に30mmほど被せてあります。


建物内に100vのコンセントを付けてもらってあります。位置は暫定、棚が決まってから移設&増設します。こいつにコンプレッサーを繋いでフィニッシュネイルで外壁材を仮固定しました。後でまとめてステンレスのコーススレッドで本固定するつもりです。


隣の材との隙間だけで位置決めしていくと徐々に斜めになるので数枚張るごとに端から距離を測って確認を入れます。


大工さんの墨とピタッと一致してくれて気持ちが良かったです。


いやー気持ちのいい天気です。これがいきなり雨に変わるとか、ほんと秋ってやつは。


木口は切りっぱなしで色を塗っていないので、後でまとめて防腐剤を塗りつけることにします。


今日はここまで。
実はちょっとミスが。
張り始めの一枚を何も考えずに端にぴったり寄せてしまったのですけど。少し隙間を空けるべきだったかも。押し縁を付けた際に、ここだけピッチが狭くなってしまうかも。





TOPへ  
 
inserted by FC2 system