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B6/ BPINポート・フランジ角度の観察

ちょっとだらだと書きます。

きっかけはメルカリを眺めていた際にたまたま見かけた大型バイク用のスロットル。これが数千円で、しかも結構口径が大きそう。上手く流用出来たら面白そうだな、と思ったのでした。

現在使っているAE111のスロボ+E&Eマニと比べてメリットを考えると、
・全長を短くできる
・DBW(電スロ)が使える(メガスクのみ。MoTeC M4では出来ません)
・BPはインジェクターがヘッドに固定されているため関係ないですが、B6の場合はINJとフューエルレールもそのまま流用できるメリットが付いてきます。バイク4スロはだいたいフューエルレールとINJ、さらにINJのカプラ―もセットで売られていて、TPSもほぼ付いてきます。ITBへの変更ついでにINJの容量アップと多分マルチホールへのアップデートもできます。B6の場合はほんとメリットが大きいです。

問題はどうやってヘッドに繋げるか。
・純正マニを加工
・キャブ用マニを加工
・アダプターを新規製作
・マニを新規製作
を考えてみます。

まずはNA用BP-ZE純正マニを取り出してきます。ロードスターを購入して1年後にソレックス44に変更しているのでほとんどお付き合いのなかったパーツ。ちゃんと見たことなかったかも。


で、すぐに分かりました。これはダメですね。
まず角度がイケてない。フランジ手前で下に垂れてます。ありえねー。さらに加工ベースとして致命的なのがとにかく細い。ぱっと見はそこそこ太そうなのですが補強でそう見えるだけ。TIGで太らせて何とかならないかなとか思ったのですが、付けたいスロボは最低でも43φ、全然径が足りないのでした。
ちなみにチャンバーから各気筒への分岐部の太さも覗いてビックリ。ほっそいの。さすがリストリクターとか揶揄されてただけありますね・・・。B6なら純正マニで相当楽しめるのに、BPのシングルスロットルはすぐ頭打ちしちゃう理由が観察して改めて見えたような。


続いて出してきたのが原田のキャブ用マニ。右がBP、左がB6用。これはさすがちゃんとポートの角度に沿って上向きになっており、太さもそこそこ。右のBP用はリンケージタワーが切除されている(INJレールと干渉したため)ので、そのままではキャブ用には使えずドナーにしても惜しくないし。

ただですね、ここで思い出してしまったのですが、この原田マニ、50φ用に内径を拡大加工されていたのでした(;^ω^)。キャブ側のフランジを整形してシリコンホースでスロボを繋げる事を考えていたのですがだめだ、肉厚が足りなくて強度面の不安が。Keigoがハイコンプで使ってたマニはそのまま取っておきたいし。
よってこのアイデアも却下。
グラインダー一本で作れるので悪くないアイデアだったのですが。


BPはINJがポート入口に取り付いた都合で上部が張り出したせいで、フランジが逆スラントになってます。底辺と高さを測って角度を計算してみると10°くらい。


B6の方はフランジ取り付け面は垂直。
インテークポートの角度を見てみます。14mmのコマを刺してやるといい感じで安定しますのでエクステンションの角度を測定します。


こちらも底辺と高さを測って角度を計算します。


上から二つ目がINポート。21°でした。20°って聞いたことがあるのですがほぼその通りでした。まあ相手がラッパ形状で測り方もいい加減なので20°ってことで良いかと思います。ついでにEXも測ってみましたがこれもまあ参考程度に。

キャブのマニ単独での測定は、形状が〇から楕円に形状が大きく変わるため測定しにくいので砂型の合わせ目で測定しましたが、これはどうやら間違った値が計測されましたね。


ヘッドに取り付けて角度を見てみるとちゃんとポート角度に一致しています。


続いてBPのポート角度を測定。
17mmのコマがぴったり。B6に比べてはるかにバルブでかいですからね。


なんかもう、いやになるくらい眠たい角度ですよね。
計算したら7.5°でした。


ただ、この水平に近い角度のおかげでキャブとあまり角度がつかないのは実はありがたかったり。B6だとマニとキャブボディーで大きめの角度がついてしまうんですよね。

一方、BPでマニを使わずアダプターでつなごうとすると、上述のマニ取り付け面の下向き角度10°+ポート角度7.5°=17.5°の角度をアダプターに付けなくてはいけません。デザインしてみると分かりますが、角度がきつくなるとあちこち干渉が厳しい。BPはマニで行った方が無難かも?


B6原田マニの長さ。まあまあ短いのですが、INJ用として使う場合はこの長さ分INJが燃焼室から遠ざかる問題が。まあ101スロボ流用でもこれは同じで、実際全然問題なく使えちゃうのは先達たちが証明してますし銀ドラでも何にも問題ないのを経験しています。
ただ、キャブじゃないのに要らない角度がついてしまうのはちょっと嫌。真ん中で斜めに切り落とし+シリコンホース作戦でいけばまっすぐに出来ますが、二次エア吸っちゃう恐れが。


キャブ用マニを使う場合はフランジをこんな感じに削り込んでいって、スロボをぴったりと合わせ、両者をシリコンホースでつなぐ訳です。
BPならINJが遠くなる問題もないし、角度もあまりつかないし、キャブ用マニ流用も十分アリかと思いますが、B6ではやりたくないなぁ。

B6の方は三番目のアイデア、
・アダプターを新規作製して繋ぐ
が良いようです。


考えなきゃいけないのはポート角度に合わせてフライス加工しなきゃいけないのと、アダプターとスロボの接続方法。上の写真はハヤブサのヘッドですが、バイクエンジンのインテークはこんな感じのパイプ形状のことが多く、スロボはインシュレーターと呼ばれるゴムチューブでマウントされるパターンがほとんど。このパイプ部分をアダプターで再現しようとすると加工の難易度が一気に上がります。
なんかいい方法ないかなーと仕事しているフリしながらひたすら無い知恵絞っているところです。


アダプターで上手く納得いくのが出来なかったらA5083板にA5056パイプをTIG溶接してマニを新規製作しようかとも思っています。ついにTIG溶接機を買う時が来たかも・・・(憧)。





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