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マルハモータース旧加工カム 264-264

ゆっくりとですが次のエンジンの準備を進めています。


556振りかけて新聞紙にくるんだだけで20年ほどしまい込まれていたカムシャフトたち。
純正の中にマルハモータースの旧加工カム264-264が混じってます。


一番錆がひどいのがそれだったりして。
軽いオイルだといずれ飛んでしまうので、長期保管時はもう少し気を使って上げないといけませんね。


オイルストーンで磨いてみます。


簡単に綺麗になりました。雨ざらしにされていたわけではないので表面だけの錆びでした。


エキゾースト側。


黒い跡が残りましたが、これは錆びる前からあった記憶です。


このカムを使っていたエンジンはノーマルボアのMSピストンハイコンプ。当時はキャブだったのでポテンシャルを100%引き出せておらず、また、スキッシュを削ってしまったエンジンで中間トルクが薄かったのもあって、ずっと宿題が残っている感じはしてました。
ブローさせた後の反省エンジン(ノーマル)+50φ4スロ+MoTeCが思いがけず面白かったのとか、田畑さんの旧ザク号のSCエンジンのトルクの面白さとか、288カムでは味わえないものもありますしこのカムをまた使ってみるのもいいかなと。
ヘッドごと交換なら288に戻すのも簡単ですしね。


加工カムなのでベースサークルが小さくなっています。
IN側は31.7mm。


純正カムのベースサークル。IN側は36.0mmでした。加工カムは4.2mm削られていました。


加工カムのエキゾースト側は33.0mm。


純正はIN側と同じく36.0mm。加工カムは3mm削られていますね。



加工カムのリフトはIN/ EX共に8.85mmです。純正カムのリフト量はIN8.1mm/ EX8.6mmなので、INの方がカム開度とリフトを削りだす際に余裕が無くてベースサークルが小さめになったようですね。

現在のマルハモータースのカムラインナップを見ると、ベースサークル33mm・リフト10mmのようですね。素材から削ったカムだと開度とリフト、ベースサークルの大きさを自由に設定できるので、何か理由があってそうしているのでしょうけど、結果的に純正加工とベース円はほぼ一緒。もう少し大きいベースサークルにしてくれていたらHLAが問題なく使えるんですが、リフターホールまわりを削る加工が必要になるのを嫌がったんですかね。
加工カムって聞くと妥協の産物って感じですけど、264-264で8.85mmリフト、このベースサークルの大きさってのは今見てもそう悪くないかなとは思います。





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