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アダプターカチ上げ加工

治具にアダプターを固定します。


治具側にネジ穴だとボルトの頭がアダプターの加工面に来てしまい邪魔になるので、アダプター側にネジ穴を設けて治具を固定します。
アメリカで10ドル程度で買ってきたドリルビットセット。もちろんインチ。これがネジ穴の下穴開けるのにとっても都合が良い。例えば8mmの下穴は7.5mmくらいで開けたいのですけどそうそう持っていないもの。インチのセットにちょうどいいのがあるのです。


削りだす面から治具までの長さを測定し、


ボール盤をMAX下まで下げた時のドリル刃先〜テーブルまでの距離を一致させます。


ドリルの刃が逃げないように軽くインパクトドリルで掘っておいて、片っ端から穴を開けて行けば、グラインダーで削り倒す際に目安になってくれるかな、と思ったのでした。


これが現在の状態。ほぼほぼ形状は仕上がってますが、見ての通りディンプルが。どういうわけだかドリルの穴の深さが一定にできなかったらしくて・・・・大失敗。仕上がり面より深く掘ってしまっていました。
何かしらの方法でリカバリーは出来るでしょうからとりあえずこのまま進めます。


前回ダメだったと書いたボール盤+フライス用エンドミル。斜めの面には刃が立たなくても・・・・


水平に切り出した面なら何とかならないかな、とやってみたり。左端がそれで、グラインダーである程度削った面にあててみたのですが、刃の先端がまっ平でドリル刃と違ってセンターが固定されないためやっぱり大暴れ。しくしく・・・とことんグラインダーで戦うようです。


腹を決めてひたすらグラインダー祭りです。
まずは上下左右から切断刃を突っ込んでざっくり切りました。
深く入れるので刃がスタックしてグラインダーが走ってくる可能性があり、気を使います。


ざっくり切り落としたら次は、4辺を狙った厚みまで削り込み、こまめに金定規を当てて確認しながら少しずつ肉を落としていきます。おおよそ0.1〜0.2前後の狂いまではグラインダーで精度出してやるイメージ。実際にはもう少し波打ちますけどそれくらいの心意気で頑張ります。


どんだけ頑張ったかはこれを見れば一目瞭然(治具製作時のスラグも入ってますけど)。


最後の面出しはガラス定盤・・・・というかガラステーブルを使いました。
ジモティ―で500円で譲ってもらったもの。


0.02mmのシックネスゲージが引き抜けてしまいましたが多分大丈夫。アダプターには十分な精度が出せるはず。



5枚で250円で買ってきた#60のサンドペーパーを両面テープでガラステーブルに3〜4枚並べて貼り付け、アダプターを治具ごと載せてひたすら擦りました。重石としてカムを何本か治具にタイラップで固定しておきましたがこれが大変具合が良かった。
ペーパー粒度60番と100番ではまるっきり切れ方が違って、100番は仕事が進んだのが見えません。ホムセンには120番からしかなく、モノタロウも80番から。ありがたいことにアストロプロダクツに60番がありました。買い占めてきました。


両面テープではなく、スプレーボンドを使っても十分な接着力が得られるようです。剥がすときにどっちがめんどくさいか、ですね。完璧に脱脂するとスクレーパー使っても両面テープが剥がれてこなくて難儀しました。スプレーはブレクリで簡単に落とせるんでしょうか。
ダイソーのスプレー糊は全く役に立ちませんでした。
切削油はAZの安いのとトラスコの少しだけ高いのを使いましたが特に切れ味に差は感じませんでした。結構な量を使うことになるのでスプレータイプより1リッター売りしているボトルの方が良いかも。


15〜20分ほど擦るとペーパーが終了、20枚ほど消費したところでだいたい面が出来ました。もう一息というところですが、ポートとボルト穴を加工した後に再度面出しする必要があるので今のところはこんなもんで良いかなと(ペーパーが尽きたんです)。

作業の様子はこちら。




ところで。
ここまで見てきて、上下を間違えていることに気づいた方はいらっしゃいますでしょうか。ヘッドに固定するボルト穴、上が5つで下が4つですよね・・・・これも何とかリカバリーできそうなので作業を継続していますが、気づいたときは膝から崩れ落ちそうになりましたよ・・・次から次へとなんてアホなミスを。





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